2002-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『作家の値うち』の使い方(1)

福田和也さんの『「作家の値うち」の使い方』読了。『作家の値うち』がわずか1週間で増刷がかかった(わたしが持っているのは、第2刷)ことからもわかるように、相当、話題になったと同時に、読まれた本であったことも確かなことだ。全体は、大きく四部か…

『作家の値うち』の使い方(2)

鹿島茂さんとの対談では、同じ仏文学を専門とされ、毎月たくさんの連載を持ち、大学で教鞭をとっておられるお二人ならではの展開が、刺激的だ。「バルザックの多作ぶりは、借金のせいだけれど、それが作品の質を低めることがなかったのが、すごい」とか。そ…

本日の収穫(2)

1階の雑誌売り場では、●『谷根千』其の七十号●『本とコンピュータ』5号など。『本とコンピュータ』は、いつも買おうかどうしようか、悩む雑誌の代表選手。今回は、坪内さんの「編集工房ノア探訪記」が掲載されていたのと、松田哲夫さんの新連載「造本に恋…

本日の収穫(1)

昼間はどんよりとした曇りで、蒸し暑い。夕方から雨がパラつき出して、夜11時頃から激しい雷雨になる。天気予報では、明日もあまりいい天気は望めそうもないという。渋谷の友人宅へ、出産のお祝いと赤ちゃんに会うため、お邪魔した。ご主人がフランスの方…

本日の収穫(1)

昼間はどんよりとした曇りで、蒸し暑い。夕方から雨がパラつき出して、夜11時頃から激しい雷雨になる。天気予報では、明日もあまりいい天気は望めそうもないという。渋谷の友人宅へ、出産のお祝いと赤ちゃんに会うため、お邪魔した。ご主人がフランスの方…

本日の収穫(2)

1階の雑誌売り場では、●『谷根千』其の七十号●『本とコンピュータ』5号など。『本とコンピュータ』は、いつも買おうかどうしようか、悩む雑誌の代表選手。今回は、坪内さんの「編集工房ノア探訪記」が掲載されていたのと、松田哲夫さんの新連載「造本に恋…

TVドラマがつまらない

久しぶりの雨。しかも、かなり強い降りだった。いつもの書店の棚をチェックしてから、普段はあまり行かない、チェーン店の書店にも寄ってみる。すると、「北の国から」コーナーが、小さいながらも目立つところで展開されている。はたして、売れているのかど…

TVドラマがつまらない

久しぶりの雨。しかも、かなり強い降りだった。いつもの書店の棚をチェックしてから、普段はあまり行かない、チェーン店の書店にも寄ってみる。すると、「北の国から」コーナーが、小さいながらも目立つところで展開されている。はたして、売れているのかど…

あと何冊読めるのか

今日配信された、晶文社のメルマガで、中川六郎さんのコラムを読んでいたら、10月1日(火)に池袋・ジュンク堂で坪内さんのトーク・セッションが開催されることを知った。詳しいことが書かれていなかったので、ジュンク堂のHPで確認したところ、午後6時…

あと何冊読めるのか

今日配信された、晶文社のメルマガで、中川六郎さんのコラムを読んでいたら、10月1日(火)に池袋・ジュンク堂で坪内さんのトーク・セッションが開催されることを知った。詳しいことが書かれていなかったので、ジュンク堂のHPで確認したところ、午後6時…

現代小説への”檄文”(2)

いかに、長く読者の心に残る作品を残すことができるかが、まさに「作家の値うち」だと、福田さんは述べている。自分のことを振り返ってみても、最近読んだ本の大半は、10年、20年、あるいはもっとそれ以前の作品だ。しかし、大勢の人が支持するかどうか…

現代小説への”檄文”(1)

先日から探していた福田和也さんの『作家の値うち』(飛鳥新社)をやっと発見、一気に読了。坪内さんの『後ろ向きで前へ進む』の中で、福田さんについて<b>愛読者です。福田さんというのは、僕と非常に近いものを感じるけれども、ものすごく遠い所にいる人では</b>…

風化させてはいけないこと

いつもの書店をグルっと見てまわる。文春文庫の新刊も、気になるラインナップが揃っている。○川上弘美『溺レる』○和田誠・川本三郎・瀬戸川猛司『今日も映画日和』○矢野誠一『落語長屋の四季の味』○中野翠『クダラン』○出久根達郎『人は地上にあり』など。い…

風化させてはいけないこと

いつもの書店をグルっと見てまわる。文春文庫の新刊も、気になるラインナップが揃っている。○川上弘美『溺レる』○和田誠・川本三郎・瀬戸川猛司『今日も映画日和』○矢野誠一『落語長屋の四季の味』○中野翠『クダラン』○出久根達郎『人は地上にあり』など。い…

現代小説への”檄文”(1)

先日から探していた福田和也さんの『作家の値うち』(飛鳥新社)をやっと発見、一気に読了。坪内さんの『後ろ向きで前へ進む』の中で、福田さんについて<b>愛読者です。福田さんというのは、僕と非常に近いものを感じるけれども、ものすごく遠い所にいる人では</b>…

現代小説への”檄文”(2)

いかに、長く読者の心に残る作品を残すことができるかが、まさに「作家の値うち」だと、福田さんは述べている。自分のことを振り返ってみても、最近読んだ本の大半は、10年、20年、あるいはもっとそれ以前の作品だ。しかし、大勢の人が支持するかどうか…

そして「僕」と「鼠」の物語は続く

村上春樹さんの『1973年のピンボール』(講談社文庫)読了。『風の歌を聴け』に続く、「僕」と「鼠」三部作の第二部。大学を卒業した「僕」は、友人の父親に出資してもらった金で、翻訳の会社を始める。一方、「鼠」は地元で何をするでもなく、ジェイズ…

そして「僕」と「鼠」の物語は続く

村上春樹さんの『1973年のピンボール』(講談社文庫)読了。『風の歌を聴け』に続く、「僕」と「鼠」三部作の第二部。大学を卒業した「僕」は、友人の父親に出資してもらった金で、翻訳の会社を始める。一方、「鼠」は地元で何をするでもなく、ジェイズ…

実家の本棚は「びっくり箱」

昨日から1泊で実家へ帰った。特に用事があったというわけではない。久しぶりにある程度以上の時間を電車の座席に座っていると、眠くなるのはわかっていながら、やはり何か活字を持っていないと不安になる。とはいえ、単行本を持って歩くのも邪魔なので、読…

実家の本棚は「びっくり箱」

昨日から1泊で実家へ帰った。特に用事があったというわけではない。久しぶりにある程度以上の時間を電車の座席に座っていると、眠くなるのはわかっていながら、やはり何か活字を持っていないと不安になる。とはいえ、単行本を持って歩くのも邪魔なので、読…

『鎌倉のおばさん』

村松友視さんの『鎌倉のおばさん』(新潮文庫)読了。昨年末に2/3まで読んでいたのだが、なぜかそのままになっていた。村松さんが、『残菊物語』などの原作者である村松梢風のお孫さんであることは、知っていたが、戸籍の上では梢風の養子であったこと、…

『鎌倉のおばさん』

村松友視さんの『鎌倉のおばさん』(新潮文庫)読了。昨年末に2/3まで読んでいたのだが、なぜかそのままになっていた。村松さんが、『残菊物語』などの原作者である村松梢風のお孫さんであることは、知っていたが、戸籍の上では梢風の養子であったこと、…