本日の収穫に至るまで

いつもの書店には、捜し物がなくて、店内をザーッと流してみただけで終わり。その後、もう1軒のチェーン店の方を覗いてみることに。
新刊の文藝書などのコーナーに、お目当ての神蔵美子<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02166199&volno=0000>『たまもの』</A>(筑摩書房)を発見。手に取ってあちこち拾い読み。

神蔵美子という人のことは、ほとんど何も知らない。なぜ、この本を探していたかというと、神蔵さんが坪内師匠の前の奥さんということは何となく知っていた。しかしこの本が出たこと、坪内師匠の写真がいろいろと載っているということは、かねたくさんのサイトの掲示板で知った。

そこに書き込まれていた内容は、「ちょっと・・・どうなんでしょうね、坪内ファンの方にとっては?」というような常連さんからのものだった。
で、どんなもんだか、まずは見てみようじゃないの、と思って探していた。
確かに、立ち読みでパラパラと頁をめくってみた感じでは、「うーん」と思わなくもないものの、なんだか妙に気になる本だった。「これだけ気になるのだから、買ってじっくり読んで眺めてみようじゃないの」とは思ったのだが、こういう本はそれに相応しい書店で買いたいという、変なこだわりが頭をもたげて、その書店では買わなかった。

仕事も片付いて、まだ閉店前に滑り込める時間だったので、とりあえず今週の野菜の調達に、スーパーへ寄った。だけれど、スーパーに向かう道すがらで『たまもの』のことが、どうしても気になって仕方ない。それで、食料品の買い物を済ませてから、青山ブックセンター本店に向かった。
わたしの中で、夜の8時過ぎで、スーパーで買ったお豆腐を持ったまま『たまもの』を買いに行くのにふさわしい本屋は、abcしかなかった。
ブックファーストは遠すぎるし、雨降りのなかリブロへ行くのも、おっくうだった。
なにも、お豆腐やキャベツを持ったまま『たまもの』を買いにいくこともないのだけれど、気になりだすとどうしても我慢できない。
今夜は早く帰宅して、さっさと晩ご飯を食べて、この日記を書いて、ちょっと本を読んで1時ころには寝る予定だったのに・・・。

スーパーを出た時には、もうすっかり『たまもの』を買って帰って、今夜は読むぞ!という気分になっていた。