本とヘップバーンをめぐる一夜

仕事場から銀座に所用でまわる予定だったので、今日は地下鉄で出かける。
さっさと仕事を片付ける予定だったが、なんだかんだと細かい用事を済ませていると、週明けの火曜日までに終えなければならない仕事に手がついていないことに気付き、夕方あわてて取りかかる。
結局、銀座行きは後日にすることに。

最初は、おじさまの独壇場。正月明けに仕事のポジションが変わって、いつもは明るく冗談を飛ばしてみんなを笑わせているRさんだが、そんな余裕もないのは、傍で見ていてもわかるので、大人しく聞いておく。
そのうち、なぜか本と映画の話で盛り上がる。村上春樹さんから始まって、サリンジャー、『シューレス・ジョー』<A HREF=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167218038/qid=1044427307/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-6280686-2859416>[Amazon]</A>、庄司薫さん、大江健三郎さん、井上靖さん、小林信彦さん、小林秀雄さん、さらにオードリー・ヘップバーンまで。
ティファニーで朝食を」のテーマ曲が思い出せなかったり、ローマの休日で新聞記者を演じた俳優の名前が出て来なかったり、かなり物忘れの激しい面々というのが、明らかになった。
一人、世代が離れた青年は、「なんだかな?」という感じ。時折、Rさんに「お前、わからないだろう? 本くらい読めよ」「ローマの休日も見たことないのか? だめだよ、今日帰ったら、すぐに見ろ!」と突っ込まれている。

Rさんが人生のベスト3に入る本として、『シューレス・ジョー』と、ミヒャエル・エンデはてしない物語』<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3c0d8e6d55ab70105cad?aid=p-mittei16105&bibid=00222584&volno=0000>[bk1]</A><A HREF=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4001145014/qid=1044427407/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/250-6280686-2859416>[Amazon]</A>を上げていらした(もう1冊は、ロシアの作家の作品ということしか、記憶にない)。その話を伺っていると『終わらない物語』は、かなり面白そうだ。思わず「そのベスト3って何?」と、わたしと声を合わせて聞いたIさんは、「『シューレス・ジョー』が面白そうだから、読んでみるよ」とおっしゃっていた。ちなみに、Iさんは若い頃サリンジャーに相当はまっていたそうだ。