楽しみあれば、苦もあり

朝のうちは、はっきりしない天気。風邪がまん延している。
このところ、ちょっとやっかいな仕事があって、なかなか落ち着かない。

夕方、仕事に一区切りついたのを幸いに、いつもの本屋へ。
新刊書の棚を見ると、池波正太郎さんの知らないタイトルの本が1冊だけ挿してある。棚から取り出してみると、お元気だった頃の池波先生が、猫を抱いた写真が表紙につかわれている。帯には「未刊行エッセイ集 1」とある。
これは!とピンと来て、そのまま手にもって他の棚の前へ移動。

今週の「週刊文春」の「文庫本を狙え!」で取り上げられていた、庄野潤三さんの『庭のつるばら』(新潮文庫)や、徳間文庫の新刊『伝七捕物帳』、ちくま文庫の同じく新刊『内田百間集成5』などなど、いろいろと気になる本はあるが、今日のところは見送り。
そういえば、双葉文庫の新刊がない! まだ出ていないのだろうか?と思いながら、念のためマンガの棚の前に移動すると、『不機嫌亭漱石 「坊ちゃん」の時代第五部』が、平台に積んであるのを発見。
これで、今日の購入本は決定。

その足で、時折仕事を抜けて行く、チェーン店のカフェの2階に”シケ込”んで、『不機嫌亭漱石』を読みはじめる。
あっという間に半分ほどを読了してから、仕事に戻る。すると、とんでもない仕事の”どんでん返し”が待っていた!
安心して仕事を抜け出した報いだろうか?