とにかく、着る

とにかく着るぞ!ということで、支度をする。
ベージュにオレンジをまぜたような地色に白の水玉が大小飛んでいるきものに、薄いグレーグリーン地にすすきと鈴虫が刺繍された名古屋帯。グレーの帯揚げとブルーと白の波模様の帯締め
家を出たら、細かい霧雨が降っていて、折り畳み傘を広げて、50歩ぐらい歩いたのだが、思い直して家に戻り、雨コートを風呂敷包みにして、足もとは雨下駄にチェンジ。
くるりへ行くと、金子さんはお休みらしく、お仕立て担当の森田さんともう一人のスタッフの方がいらして、接客中。きものは、好評で、お二人とも「かわいい」と言ってくださる。吉田森田さんにうかがったところ、どうやら絹の縮みらしい。
木綿かな?という紺地のきものを見せて、素材をうかがうと、「絹っぽい気もするけど、やっぱり、久留米絣じゃないかな?」とのこと。「こっちは、完全に木綿なんですけどね」と、違う棚から黒地に細かい絣が縦に並んだものを出してみせてくださる。
両方羽織らせていただいて、森田さん曰く「実直な奥様系」黒地の方に決定。念願の木綿のきものゲット!!
ああ、でももう一枚の久留米(っぽい)きものにも、未練が・・・。明日が平日で良かった!じゃないと、明日、ふらふらと買いに行ってしまいそう。
鏡に映った己が姿に、ぞっとしちゃったのは、このきもの、すけすけだったことに、ここで気付いたから。不精をして、ステテコちゃんだけで出かけてきちゃったのがモロバレだった。森田さんに「大丈夫、普通の人は、ステテコはいてるなんで、ぜったい思わないから。歩いてれば、動くからゴマカセますよ」と慰められる。ここで、雨対策もあり、コートを着させていただく。
前がはだけるのは、スナップが足りないから。「紐のちょっと下あたりに、もう1個スナップを付けると、だいぶ違うと思いますよ」と、有益なアドバイスをありがとうございます、森田さん。
築地に向う途中、早かったので大野屋で柄足袋を買おうと思い立って、東銀座で下車。ちょうど、歌舞伎座第一部がハネたところで、狭い店内は結構混雑している。
前回は気に入った柄が見つけられなかったが、今日は2足ほどあったので、麻の白足袋とともに、購入。
そういえば、右足の甲が、足袋を履いているにもかかわらず、擦れてちょびっと流血。もともと右足の鼻緒がちょっときついとはおもっていたのだけれど・・・。
昨日、壊れていることに気付いた草履とともに、今度、大和屋で調整してもらおうっと。