『悉皆屋康吉』

今日から、持ち歩き本は、舟橋聖一『悉皆屋幸吉』に。
「ブ」で見かけて、タイトルの”悉皆屋”に惹かれて買った本。きものを着る方ならご存知でしょうが、悉皆屋というのは、きものにまつわることを何でも引き受けて、必要な職人さんに出してくれる人のことです。染み抜き、洗い張り、仕立て直し、染め直しといったお手入れはもちろん、白生地を染めて仕立てることや、反物探し、といった新しいお誂えについても相談に乗ってくれるようです。
舟橋聖一というと大河ドラマにもなった『花の生涯』の著者という認識だったので、ちょっと意外な感じがしていたが、読み始めるとこれがなかなか面白い。そして、きもののことがいろいろと出て来るので、勉強にもなる。