『御巣鷹の謎を追う』

著者は、赤旗の記者として、当時、現場で取材の指揮に当たっていた方。前線基地を置かせてもらったお宅のご主人が、たまたま地元消防団員で猟友会にも入っていた方だったとのことで、墜落地点特定の遅れを悔しがっていらしたという記述。生存者の証言で、他にも生存者がいらしたことが明らかにされて「もっと早く、あの場所に入る許可が下りていたら、助けられた人がいたかもしれない」という思いは、当然だろう。確かに、あれだけ山の木が燃えているのに、特定できなかったというのは、いくら夜の捜索とはいえ、ちょっと不思議な感じが、当時もしたし、今改めて読んでいても、する。