『極私的東京名所案内』

いやはや、ラストは坪内さんらしい幕切れ(笑)だけれど、今回も刺激的な1冊だった。ちょうど、このところ興味を持っていた人物と、彼らにまつわる様々な人々が、次々に登場してきて、これも本読みの神様のお導きなのかしら?などと、つまらないことを考えてしまうのだった。次は、まずはやっぱり長谷川時雨だよなぁと思い、明日のお供本は『新編 近代美人伝〈下〉 (岩波文庫)』に決定! かな? ちょっと積ん読山脈をあさってみて、あるはずのあれやこれやも探してみようっと(汗)。
そうそう、すっかりうっかりしていたけれど、予想に反した?今回の装丁、すごく好きだなぁ。函と本体カバー、扉の色のコントラストがとってもいいし、版型も絶妙。これから、折に触れて取り出しては、気になるタイトルを拾い読みする、そんな1冊になることであろう。そして、あくまでも彷徨舎から出すことにこだわった、というのもいいなぁ。もっとも、地方の方には入手しにくいのでしょうが・・・。早くAmazonも取り扱うように!