立川談春独演会@横浜にぎわい座
- 「粗忽の使者」
- 「白井権八」
仲入り
- 「明烏」
「談春七夜」以来の、談春師の独演会! 黒紋付に袴で登場した談春師。「ってことはお侍さんのネタですね!」と思ったら、「七夜」の初日1席目にもかけたという「粗忽の使者」。
「このネタを、初めて聴いたのは、三越落語会で、その前のかめありの親子会で、足を捻挫された直後だったんだよなぁ〜」なんてことも思い出した。地武田治部田さん、すごすぎ(笑)。別当は弁当、切腹は一服で通しちゃうんだからなぁ・・・。別当も諦めて「はいはい、ここにおりますよ」なんて答えてたな。とにかく、爆笑ネタもいいぞ!ということを改めて。
冒頭で「今日は3席やります」とおっしゃっていたけれど、「粗忽長屋」が終わるとそのまま、「白井権八」へ。前に聞いたときよりも、笑い所が増えていたような気が・・・。目の前にイイ男が現れ、剣を抜けばこれが強い! そんな情景を思い浮かべつつ、笑うところではしっかりと笑える。
仲入り後は「おなじみの噺をやります」と言って「おい、ばあさん、息子はどこへ行った?」という問いかけに「おお、明烏!」と。このネタは、これまでにいろんな噺家さんで聴いているけれど、やっぱりマイベストは、談春師不動の1位なのだ。若旦那の初心な感じといい、お父さんのさばけてるんだかとぼけてるんだかっていう味、茶屋の女将、やり手婆、といった脇役の面白さが、好きなのだ。そして、なんといっても“町内の札付き”源兵衛・太助コンビが絶品! 最近、談春師は、烏が鳴かない「明烏」だけれど、そんなのどーでもいいじゃんと思う。そして、甘納豆へのこだわりが、また、いいじゃありませんか(笑)。
ある意味、談春ファンにはおなじみの3席ではあったのだけれど、それが「またか」にならないところに、「談春七夜」をやり遂げたという、自信と余裕なのかな?
もちろん、ブディストの独演会の、客との真剣勝負!っていうのも、いいけどね。しばらくは、そういう高座は見られないかも?
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