附モドキ

「附」というのは、お囃子の譜面みたいなものだけれど、通常、必要最低限のことしか書かれていないらしい。興味のある方は、望月太喜之丞先生のHP*1のこちら*2などを参照してみてくだされ。
わたしの場合、とりあえず、今は曲を覚えるために書いているので、三味線と唄の譜を書いて、太鼓の手も全部、細かく書いている。あと、先生から教えていただいたポイントなんかもね。そんなわけで”附けモドキ”。
だいたい、1曲上がるまでに、お稽古のたびに、その後には書き直して、最後に、もう一度お清書するので、結構何度も書いているなぁ。でもそのおかげか?3曲目にして、やっと、モロモロの決まり事が、少し見えて来た感じ。”頭”のハマリ方とか、ね。未だによくつかめていないのが、「段切れ」。あ、「段切れ」についても望月先生のサイトにありますので、ご興味のある方は、引き続きご参照くだされ。
また。お囃子には決まった「手」というものがあって、これは、どんな曲に使われていても、基本は同じ(その時々で、若干、変化はするそうだけれど)なので、たとえば、初めてお稽古していただく部分でも、前に習っている手だと、そのちょっと手前で、先生が「はい、”アバレ”ですよ〜」とかおっしゃるので、その手を思い出せれば、ある程度は打てるということ。なので、そういう”手”だけを集めてメモを作っておけば、便利だろうなぁ・・・ということで、「単語帳」もノートに書いている(これは、あとで、ネットにお稽古のことを書いていらっしゃる、お囃子のお稽古をされている方たちも、やっていらっしゃるのを発見)。少しずつ、単語帳の内容が増えて行くのもまた、楽し(笑)。
わたしの先生は、ご自分がそういうお稽古を師匠にしていただいたから、ということで、最初は、張扇と拍子台を使って、符丁と口三味線などでの対面稽古、こちらがある程度、曲を覚えて馴れてきたなぁと判断されると、三味線の弾き唄いでお稽古、というやり方。「覚えるには、とにかく、符丁を唱えることと、書くことが有効ですよ」と。たしかに、書くと覚えるなぁというのが、ここ数ヶ月の実感。三味線も、ちゃんと譜を書いておかないといかんですわ・・・(汗)。
そういえば、先生がお若い頃、師匠のところにお稽古にいらしていた大先輩の姉弟子さんの附を拝見したら、「ここはどんな気持ちで打つか、まで書いてあって、びっくりしました」とおっしゃっていた。最近、ときどき「今は実際には打てなくてもいいから、ここは、同じ手でも、こういう感じで打つということを、意識してくださいね」と教えていただいたりするので、そういうこともちゃんとメモしておかないとね。