『きのね』(下)

「どうなるの? どうなるの?」と思いながら読んでいるうちに、読了してしまいました。歌舞伎の世界の裏側への興味と同時に、ひとりの女性の半生に引き込まれました。太郎しゅうという番頭さん?が、いいキャラでした。雪雄さんも、最初こそ「なんじゃ、この我がまま坊ちゃん!」とか思いましたが、読み進むうちに、雪雄さんという人の本当の優しさや寂しさが見えて来て、「なんだ、いい人なんじゃない」と・・・。