「狂言劇場其之四」Aプロ@世田谷パブリックシアター

「子盗人」と「唐人相撲」の2番に、ポストトーク付きでした。
「唐人相撲」は、たぶん、能楽堂での上演にくらべると、ずいぶんショウアップされているんじゃないか?という印象ですが、ほんとは、そんなことないのかな・・・。とにかく、舞台の上に20人ぐらいの人がひしめき合っていて、能楽の曲としては最多登場人数?っていう感じです。でも、お囃子方の皆様がいる場所がなくなっちゃって、おそらく舞台袖あたりにいらして、演奏しているのでは?というのは、残念な気が。音もPAを通しているんじゃないか?という印象でした。
最初に萬斎さんの相撲取りが登場して名乗って一度引っ込んだ後、銅鑼?の音を合図に、唐の帝とそれにつき従う人たちが、囃子に乗ってシルエットで舞台奥の橋掛を行列! ポストトークの時に「これは、前にやったことがある」と萬斎さんがおっしゃってましたが、ちょっと蜷川さんの「十二夜」を思い出しました。
万作先生は、ひたすら偽?中国語をしゃべり、通詞の石田さんが偽?中国語と日本語をちゃんぽんに。行司も、石田さん。取組の型は、あえてアクロバティックなものにこだわらず、むしろ、取組を見守る人たちのリアクションを大事にしたそうです。
今回、ちょっとひよって、3階席にしてしまったのですが、やっぱり1階席を取るべきだったかな?と、反省。
「子盗人」は、万之介先生に鬚かきだけさせるんじゃアレなんで、もうちょっと働いてもらおうと思って、選んだ曲だそうです(爆)。たしかに鬚かきだけじゃね・・・。
ポストトークのお相手は、制作部長さんでした。萬斎さんに「文官の役で出たら?」と誘われたそうですが「ただ座ってるんじゃつまらないから、お断りしたんですけど、あんなに動きがあるんだったら、やればよかった」とおっしゃって、場内爆笑でした。