響の会@宝生能楽堂

銕仙会のメンバー、西村高夫さんと清水寛治さんが主宰の響の会。番組は「隅田川」「寝音曲」「皇帝」でした。
隅田川」に亀井忠雄先生が、「皇帝」には宝生閑先生がそれぞれ出演されるので、楽しみにしていたのですが、直前に後ツレで出演される、長山桂三さんの日記で「最後の幕に入る時の型は・・・・・内緒です!多分、御覧になられた方は驚かれるでしょう!一つ間違うと、怪我をし、面を傷める恐れも有るので落ち着いて演じるつもりです。」とあったので、ますます期待が!(笑)。
「皇帝」は、長山さんの同じ日の日記によりますと、銕仙会系の会では20年ぶり?とのことでしたが、作り物がたくさん出て、鬼が暴れまわる、派手派手な曲で、面白かったです。長山さんの型は、なんと、仏倒れ+前転でした!! 倒れた時に大きな音がしたのですが、すぐに前転で幕の中に入られたので、お怪我とかはなかったようで、よかったよかったと思いましたよ〜。
隅田川」は、以前、銕仙会の柴田先生が、Blogで丁寧な解説記事をUPしていらしたのを読んでいたのと、歌舞伎舞踊は何度か見ていますので、曲の流れは知っていましたが、生のお能を拝見したのは初めてです。ワキの舟長が「かかる優しき狂女こそ候はね」と呼びかけるあたりから、ジワジワ〜っときまして、子方とシテが舞台の上で何度もすれ違う場面でジーンとしました。
http://blog.keizou.net/?cid=501562008年6月18日付
能楽師・柴田稔 Blog