平成中村座に再会!

最近、朝イチで浅草に行くとき、なぜか、銀座線を稲荷町で降りてしまう…。
駅の雰囲気がよく似ているから、本を読んでいたり、iPhoneをいじっていたりすると、フッと気づいた時に、駅の雰囲気を見て、焦って降りちゃうんだよなぁ。で、改札付近の見た目もかなり似ているので、そのまま階段を上がったところで気づくという。
というわけで、今朝も稲荷町の駅出口を上がったところで「あ!またやっちゃった…」と気づいたが、時計を確認したら、余裕だったので、そのまま歩いて行くことにした。
普段、この辺を歩くことはめったにないので、妙に豪奢なマンションがあったり、由緒正しそうなお寺があったり、かっぱ橋の商店街をキョロキョロしたり、これはこれで楽しいな。
で。田原町の交差点まで来て、ふと「あれ、今回の平成中村座って、浅草寺でいいんだよね?!」と急に不安になって、iPhoneで確認。
ひと駅歩いてもまだ余裕があったので、ドトールで一休み&水分補給して、浅草寺へ向かう。
前回の平成中村座は、隅田公園だったので、その前の時のことを思い出して、いつも浅草で通るルートじゃないところを通って、浅草寺駐車場に行くと、今回は入口の場所が浅草寺境内だった。なんだ、だったらいつものオレンジロードを通って、伝法院通りを浅草寺に向かうルートでよかったのか。まぁ、普段めったに行かない六区の奥の方も見られたし、よしとするか。
そういえば、楽天地グループがパチンコ屋を含むビルを建てるとかいってたけど、あれってどこなんだろう? 浅草寺にも反対の立て看板が出ていた。
木戸から中に入ると、やっぱり隅田公園の時に比べると、売店と小屋の入り口との距離が近いな。これはこれで、江戸の芝居小屋っていう雰囲気があって、楽しい。


小屋の中の雰囲気は前と変わっていない。やっぱり、この小屋で芝居を見るのは、楽しいんだよなぁ〜。お茶子のみなさんや売店の人たちも、以前と変わらない仕事ぶりで、こういうところにも「中村屋スピリット」は健在だ。
奇しくも今日は小山三さんの告別式で、出演なさるはずだった「魚屋宗五郎」では、菊茶屋の女将さんとおはま、宗五郎のやりとりを見ながら、つい、ほろりとしてしまった。
席に座っていると、ここで見たいろんなお芝居を思い出す。勘三郎さん、すぐそこでお芝居していたんだよなぁ。浅草寺の境内で見た「忠臣蔵」「法界坊」「骨寄せの岩藤」ほんとに楽しかったなぁ〜。またここで勘三郎さんのお芝居、見たかったなぁ…。

そんな思いを抱く人のためか「勘三郎さんが見守っています」という貼り紙があった。小屋のあちこちに、勘三郎さんのお写真が掲示されているらしい。漏れ聞こえてきた会話によると、2階に4ヶ所、それ以外に14ヶ所、あるとのこと。ぜんぜん気づいていなかった。
帰りは、仲見世を抜けて(平日なのに、外国人観光客で芋の子を洗うような混雑)、いつもと違うルートで田原町へ出て、銀座線に乗る。ホームで「あれ???」と思ったら、壁に一列に並んでいた、芸人さんの家紋のプレートがなくなっている! 

どうしちゃったんだろう? 何かの工事をするために外したのかなぁ? 結構な枚数の写真を撮ったつもりだったが、iPhotoライブラリーに埋もれちゃったのか、なんなのか、画像が見つからない。
こんなことなら、端から順番に全部撮っておけばよかった。

拝啓「平成中村座」様 ~中村勘三郎一座が綴る歌舞伎への熱き想い~

拝啓「平成中村座」様 ~中村勘三郎一座が綴る歌舞伎への熱き想い~

平成中村座の本といえば、これ。
浅草の勘三郎: 夢は叶う、平成中村座の軌跡

浅草の勘三郎: 夢は叶う、平成中村座の軌跡

荒井さん、本を出されたのか。ノーマークだった。

本日は、これぎり!