最近買った本

ふだん、マンガはほとんど読まないから買わないし、書店の棚も土地勘がないから、ほとんどマンガコーナーを見ることもない。
渋谷のブックファーストは、B1の売場だと、さまざまなジャンルのオススメ本をまとめて見られるコーナーがある。行くととりあえず、そのコーナーはぐるっと見て回ることにしていて、先日、たまたま見かけて気になったのが

福島第一原発の事故収束作業従事者が主人公のマンガだ。
ぱっと見た時には、ちょっと前に読んだ
福島第一原発収束作業日記: 3.11からの700日間

福島第一原発収束作業日記: 3.11からの700日間

が原作のマンガかと思ったのだが、主人公の名前と作者の名前が同じなので、どうやら、作者自身が福島第一原発で働いた体験をマンガ化したものらしい。
ライターや作家といった、外からの目で書かれたものではなく、実際にその現場を体験した人が描いたマンガというところに惹かれて、購入した。

浮世断語 (河出文庫)

浮世断語 (河出文庫)

一世を風靡したという三遊亭金馬芸談。年配の噺家さんの話を伺ったり、書いたものを読むと、「金馬師匠の~」という言葉にたびたび出くわすので。

万太郎の一句 (365日入門シリーズ)

万太郎の一句 (365日入門シリーズ)

過日、某所で俳句についてのお話を伺う機会があり、その時のお話は、主に高浜虚子の俳句についてだったのだが、万太郎の句にも話が及んだ。その後、探しものがあって、東京堂書店に行った折に、購入。
小澤實さんは、この本の元になる連載をWebでなさっていて、その時も折にふれて読んでいた。その連載が終わったあと、本になったのは知っていたのだけれど、なかなか、購入するところまでは盛り上がれずにいたのだけれど、ちょうどご縁があったので、やっと購入した。
万太郎の俳句から、1年365日、毎日一句ずつ解説されている。
たとえば、今日なら

春の夜のよろこびの酒熱うせむ
        「春燈」所収 昭和30年5月号

という句が取り上げられている。
時々、引っ張りだしてその日の前後の句を読んでみる、というのが楽しそうな一冊。
ちなみに、勢いで岸本尚毅『高浜虚子の百句』(ふらんす堂)という本も買ってしまった。