いつもの「ブ」にて

昨日の新宿五丁目店に比べると、店頭で呼び込みをしているお姉さんが「都内最大の店舗です」と叫んでいるだけのことはあって、とにかく商品が豊富だという事を、改めて確認。今日もほとんど105円の棚しか見ていないのだけれど、いろいろと嬉しい収穫あり。山藤章二さん挿絵本のうち、筒井康隆さんと組んだ『玄笑地帯』(新潮社)も、その中の1冊。小口が真っ黒で、ちょっとびっくり。あと、CDの棚から談志師匠の若い頃のCDを2枚発見(昭和49年・50年にスタジオ収録されたもの)。ジャケットの写真があまりに若いので、思わずニヤっとしてしまった。ちょうど、全品10%オフセールだったので、ますますラッキー!
それと、灯台下暗し書店にて、横山秀夫さんの幻の処女作『ルパンの消息』を発見した。最近、新刊が出ないので、ちょっと寂しいなと思っていたので、迷わず購入。初版限定シリアルナンバー入りということで、どこにあるんじゃ?と思ったら、そのナンバーがプレゼント応募のために必要なのだった。光文社創立60周年記念特別出版だそうで、サントリーミステリー大賞の佳作になりながら、刊行にはいたらなかった作品を改稿したのだそうだ。これは、ちょっと楽しみ。

ルパンの消息 (カッパノベルス)

ルパンの消息 (カッパノベルス)

『私のこんちきしょう人生』

寺島千代『私のこんちきしょう人生』読了。ああ、こういう人じゃなきゃ、六代目のパートナーにはなれないよなぁ、と思う。ただきれいなだけじゃなくて、とにかく向上心、負けん気、好奇心旺盛で聡明な人。六代目の死後、料亭「三島」を始めて大繁盛させることができたのも、そういう資質があったからなのだろう。
内側から見た六代目のあれこれも、今まで読んだ資料などでは触れられていなかったこともいろいろあって、大正から昭和二十年代くらいの歌舞伎の資料としても、貴重な証言なのではないだろうか?

私のこんちきしょう人生―夫六代目菊五郎とともに

私のこんちきしょう人生―夫六代目菊五郎とともに

『君を乗せる舟』

先日「ブ」のプロパー棚で拾った、宇江佐真理さんの「髪結い伊三次」シリーズの最新刊。伊三次とお文の子供はどんな風に育っているのか? 二人の暮らし向きはどうなんだろう? ということで、ワクワクしながら読んでいるところ。