『落語ことば辞典』

このところ、ずーっと気になっていた新刊が、榎本滋民著/京須偕充編『落語ことば辞典』(岩波書店)。岩波はこのところ落語関係の評判の良い本を、いろいろと出してくれているのだが、いかんせんお値段がね・・・。ということで、去年刊行された3冊本も、未だに入手できていない・・・(涙)。で、先月出たこの『落語ことば辞典』も、気になりつつ未だ入手にはいたっていないのだが。
[書評]のメルマガ*1高野ひろしさんが連載している「古今東西歌舞音曲芸能図書偏読三昧」の最新の回で、この本のことを取り上げていて、それを読んだら「ああ、これは!!」という気分に。これは、榎本さんが「落語研究会」のプログラムに連載していたものなのでは? 
榎本さんといえば、TBSでOAされていた「落語特選会」で、山本文郎アナと対談されていた姿を、今でも思い出す。高校生か大学生の頃、特別、落語に興味があったわけでもないのに、なぜか、週末の深夜にこの番組を見るのが、習慣になっていた時期があった。当時も、歌舞伎は好きだったので、そんなことが遠因かもしれない。そういえば、好きな役者さんが三越劇場の芝居(いわゆる商業演劇というやつ)に出るというので見に行ったことがあって(主役の女優さんの相手役だけど、結構な年の差があって、半分怖いもの見たさだったかも)、その芝居の作者が榎本さんだった。それも、「落語特選会」を見ていた遠因のひとつかなぁ?
そんな断片的なつながりが、心の底のどこかに漂っていたからか、榎本さんの訃報を聞いたとき、なんかちょっと特別な感情が沸いてきたのだった・・・。