『神田堀八つ下がり』

ウーン、相変わらず宇江佐さんは、上手い! 都々逸坊扇歌と、小普請組の三土路との都々逸合戦を描いた「浮かれ節」。名を問われて「姫じゃ」と言う、不思議な少女の身元を町方の親分が探し出す「身は姫じゃ」。その他の作品も含め、どれも味わい深い短篇だった。