『團十郎切腹事件』

待ちに待った、「中村雅楽探偵全集」全5巻の刊行がやっと始まった! 待つこと半年以上。まだ雅楽シリーズが現役の文庫本で読めた頃、一応、読んでいるのだけれど、これを機会に、改めて読み直す事に。この全集には、戸板先生ご自身の創作ノートやかつての文庫解説など、資料も集録されていくとのことなので、それも楽しみ。とにかく、最後まで無事刊行されることを祈るのみ。
ブックファーストからの帰り、夕食をとりつつ、早速、読み始める。このタイミングで『戸板康二の歳月』を読んだのも、読み始めた時は意識していなかったのだけれど、素敵なタイミングであったことよ! 東京っ子・戸板康二の言葉づかいやスマートな雰囲気が溢れていて、やっぱりいいなぁ・・・。読んでいると、雅楽と先代勘三郎さんのイメージがダブってくる。竹野記者は、もちろん近藤正臣(笑)。江川刑事は、誰だったっけ? でも、わたしが見た中村屋のシリーズの前に、他の役者さんが雅楽を演じていらっしゃった(舞台化もされたとのこと)ことは、『戸板康二の歳月』を読んで、初めて知った。今回の全集刊行に合わせて、どこかでOAしてくれないかなぁ、テレビシリーズ。
今、雅楽シリーズを映像化するとしたら、誰が雅楽をやるのかなぁ? イメージは、又五郎さんなんだけど、さすがに無理だよなぁ・・・。竹野記者を、三津五郎様っていうのは、いかがでしょうか?(笑) というか、今、ちょっとした歌舞伎ブームではあるけれど、2時間ドラマになるほどじゃないよね。