7か月(実質6か月だけど)にわたる平成中村座のロングラン公演の千秋楽。始まるまでは「チケット代が高いからなぁ〜、毎月は行かなくてもいいかな?)と思っていたのだが、始まってみたら4月の昼の部以外、全部見てしまった。やはり、あのぐらいの大きさの小屋で見るって、いいなぁと思った。
昼は初見。勘九郎くん、昼は出ずっぱり、だよ。「十種香」七之助くんも勘太郎くんも綺麗。勘太郎くんが、面差しもセリフも、お父さんによく似てる!と感じる瞬間がちょくちょく。七之助くんも綺麗だった。扇雀さんの勝頼が、意外によかったのは、嬉しい誤算だった。橘太郎さん、キレがあるなぁ。
三社祭勘九郎くん、まさに「身体いっぱい」使って踊ってる。獅子は最後まで腰で毛を振っていて、毛先が常にピンとしていて、見ていて気持ちがいい。
「め組の喧嘩」劇団の時には出なかった喜三郎内が出たことで、辰五郎・お仲それぞれの思いが、喧嘩に出かける前の場で、よくわかる。喧嘩は、劇団で橘太郎さんがやってた立ち廻りを、いてうさんが。若いお弟子さんにこういう見せ場があるのも、中村座の楽しいところ。梅玉さんがお正月に続いて、梯子で吊り下ろされて?喧嘩を留める。芝居が終わった後、幕が開いて、三社祭の御神輿登場。今日と明日は特別だそうだ。最後に役者さんたちも御神輿を担いで、橋之助さん、扇雀さん、勘九郎くん、勘三郎さんたちと、御神輿の会の偉い人がご挨拶された。七緒八くん、橋之助さん家の坊ちゃんも登場してた。橋之助さん家の坊ちゃん二人は、序幕は客席の補助椅子で見てたのが、すっといなくなったので、もしやと思ったら、案の定だったよ。あと、め組だけだったみたいだけど、スーツ姿の大ちゃんが愛子ちゃんと見にきていた。今日が「本当の千秋楽」で、明日はチャリティーだから、ご理解くださいと勘三郎さんがおっしゃって、へぇ、そうなんだぁと。まぁ今日が大千秋楽だとチケット買った人が大半で、明日は来たくても来られない人が少なからずいるだろうから、と気を遣った表現をなさったのだろう。
(続く)