平成中村座は楽しいな

7時過ぎに起床。

新装版 三国志(一) (講談社文庫)

新装版 三国志(一) (講談社文庫)

読了。三国志って、面白いんだなぁ。
遅めの朝ご飯を食べて、久々にきものを着て、平成中村座へ。空模様がはっきりしないので、大島に下駄。14時過ぎに浅草に着いたら、駅の周辺に人がいっぱいだ。そういえば、今日は時代祭なんだよなぁ、と思い出した。もうちょっと早く出てくれば、中村座ご一行のパレードが見られたのかしら?と残念に思いつつ、三味線屋さんへ「正札付」の譜本を買いに行く。
駅の方へ戻ってくると、パレードに遭遇した。紹介のアナウンスが「二番目は◯◯」と言っている!?ということは、あのまま待っていれば中村座ご一行様のパレードが見られたということか…。あー失敗したなぁ。中村座の開場時間までには間があるので、チェーンのカフェでパスタを食べて休憩。
時代祭見物の人垣の後ろを通って、隅田公園に向かって歩く。結構距離があるなぁ。なかなか待乳山が見えて来ないなぁ。15分以上歩いて、やっと待乳山が見えて来た。時間があったらお詣りしようと思っていたのだけれど、ちょっとムリそうだったので、そのまま中村座の入り口へ行くと、開場まで10分弱ある。それじゃあと、桜橋を見に、隅田川の方へ行く。ちょうど夕焼けが見える時間だった。
中村座の前まで戻ると、開場していたので、中へ入る。今回は、幕間は場内撮影OKなのか!でも、桜席は舞台裏や幕が開く前の役者さんが丸見えなので、当然、撮影NGだった。そりゃそうだよねぇ。お茶子のお嬢さんが何度か「桜席での写真撮影はご遠慮いただいております」と言いに来た。隠れて撮る人、知らずに撮る人がいるんだろうな。
序幕は「猿若」の踊り。長唄はなんと直吉さんと勝国さんの御連中でびっくり!歌舞伎の興行で、開幕前の地方さんたちの様子を拝見するのは初めてだ。興味津々だわぁ。勘太郎くん、七之助くんをはじめとする若手と、竹三郎さんたちベテランによる舞踊劇。幕が閉まって楽屋へ戻る時に勘太郎くんが桜席に向かってお辞儀をしてくれて、感激!!
二幕目は「沼津」。本格復帰した勘三郎さんを初めて拝見(コクーンでは拝見したけど)。幕開きに、小山三さんが妊婦の役でお元気な姿を見せてくださって、嬉しかった。平作で木の陰から登場すると、大きな拍手が沸く。みんな待っていたんだねぇ。仁左衛門さんとのコンビは息がぴったり合って、お約束の裏道のところでは、仁左衛門さんがちょっと詰まったらすかさず勘三郎さんのアドリブがあったらしい(拍手と笑い声でイマイチ勘三郎さんが 何を言ったのか聴き取れず…)。最後、平作が自分で命を絶つところでは、仁左衛門さんの背中を見ているだけでも、ジーンと来た。勘三郎さん、無理しないでくださいねぇ〜。
最後は七之助くんの弁天、勘太郎くんの南郷で「弁天娘男女白浪」。勘太郎くんの南郷がいいなぁ〜。カッコイイ! 七之助くんの弁天も、ちょっと線が細いなぁと思う場面もあるのだけれど、居直ってからも不良少年らしくて、浜松屋はいいなぁ。でも、勘太郎くんの弁天も見たい!!この芝居の一人二役はあり得ないのが残念(笑)。
桜席でしかみられない光景をいろいろ見られたので、満足満足。でも、正面からもみたくなるなぁ、桜席に坐ると。
帰りは、浅草駅までの無料バスに乗った。比較的早めに外に出られたので、三台目のバスにすんなり乗れて、ラッキーだった。
次回は昼の部。楽しみ、楽しみ。