二人の新造が立ち去る時、「お客様の栄耀(ぜいたくな注文)もいわず」「赤はらたれて気に入られ」~\日柄たのもと口々に、とある。この部分を久保田万太郎が「波しぶき」に、うまく使っていた。
          戸板康二『すばらしいセリフ』(ちくま文庫)「間夫にあうのはひけ過ぎ」P.145