新装開場10周年の池袋演芸場(1)

五街道雲助さんがトリをとるということで、池袋演芸場の夜席へ。
新装開場10周年記念興行ということで、連日違う顔ぶれが出演中で、雲助さんのトリは、今日・明日の2日間。明日は、立川志らくさんの会を聴きに行くので、今日行かねば!なのだった。
顔付けは、五街道喜助「権助魚」、大瀬ゆめじ・うたじの漫談、三遊亭金八「強情灸」、三遊亭歌る多「つる」と南京玉すだれマギー隆司の奇術、入船亭扇遊「引っ越しの夢」、三遊亭吉窓 落語、柳家紫文の粋曲(鬼平をダシにしたシャレがいろいろ)、柳家さん八 落語 (仲入り) 柳家喬太郎[ホワイトデーの男女の噺。落げは女性が無類の忠臣蔵好きだったという噺]、古今亭志ん五「蜘蛛駕篭」、林家正楽紙切り五街道雲助「品川心中」。
吉窓さんとさん八さんの、どちらかが「紙入れ」で、どちらかが[小学6年生の息子がやたら粋な都々逸を作るのがうまくて、お父さんはやられっ放し、という噺]だったのだけれど、あー思い出せない。そして、どちらかの方は寄席の踊りも披露された。
だいたい、皆さんマクラは「敬老の日」と「開場10周年」ばっかりなので、ごちゃごちゃになってしまった(と、物忘れの言い訳)。

女性の落語は、初めて聴いた。逆に、女性以外の粋曲・俗曲というのも、紫文さんが初めて。紫文さんの芸風は、結構好きかもしれない。なにしろ、鬼平さまをダシに使っていたし。

落語では、扇遊さんの噺の、番頭さんが”いかにも”な感じで面白かった。帰ってから速記本などを引っくり返して「引っ越しの夢」という噺だと判明。
喬太郎さんは、初めまして。「白日の約束」という噺らしい。なんかアンニュイな雰囲気で、30過ぎのOLが「今時、そんなこと言うかな?」という気もしないではなかったけれど、また別の噺を新作・古典問わず聴いてみたい。
志ん五さんの「蜘蛛駕篭」。昨日の喜多八さんのとも、談春さんのとも、先輩の駕篭かきが客引きをする時の威勢が抑えめだったり、ちょっとした雰囲気が違う。落げは談春さんのと一緒で「足が8本」。