『志ん生の右手』

Amazonからのセールスメールで、矢野誠一さんの落語に関する新刊が出たことを知る。帰りにさっそく、灯台下暗し書店に寄ってみると、売り場の位置が微妙に変わっていて、河出文庫を見つけられず、とまどった。

一応、単行本で持っているかどうか確認しようと、目次をチェックすると、解説が小三治師匠だ! それに、これは今までに所持している矢野さんのご本とは内容が違うので、さっそく購入。
夕食をいつものカフェで食べながら、最初の方を読む。落語が文学と接近し、物語を獲得したことによって、失ったモノについての考察だ。1970年代に書かれたものだけれど、今でも矢野さんが考えられたことは、まだ解決を見ていないのではないだろうか? 
以前、新しい芸能研究室から出ていた本の復刊だということを、id:vanjacketeiさんの日記で教えていただく。