『なほになほなほ』

住大夫さんは、やっぱり稽古好きなんだなぁ・・・。「文楽は血筋は関係ない」とよく言われるけれど、住大夫さんのこの聞き書きを読むと、入門してからは「大卒の大夫だ」といじめに遭った?そうだし、お父さんが文楽太夫でも、関係ないんだなぁというのを改めて。
半生記のほかに、いろんな作品の作品論というか語り方というか、そういう章もあるので、次に見る演目についての項目はまた、予習として読んでおくといいなぁと思う。
法隆寺の高田さんとのお話は、ステキだな。高田好胤さんは、幅広い交友関係があったそうだが、お人柄がなんとなく知れるエピソードが出てきて、一見派手に振舞っていらしたようでも、目的を達するための行のようなもの?だったんだなぁと(上手く表現できないので、誤解を招くかも?という気もするが)思った。

なほになほなほ―私の履歴書

なほになほなほ―私の履歴書