出かける予定だったのだけれど、天気が悪いので中止。
久々の丸一日何も予定がなくなった休日なので、本を読むことにした。

東京

東京

ツボちゃんマジック全開の1冊。子どもの頃からのあれこれを、ツボちゃんはどうしてこんなに覚えているんだろう? 
『極私的東京名所』とは違う、どちらかというと『酒日誌』や『三茶日記』の系統に近い感じのエッセイ集だ。
あとがきを読むと、野坂昭如『東京十二契』にインスパイアされて、24か所を取り上げることにしたそうだ。連載が24回までは続かなかったので、書き下ろしも加えて、24の東京。新宿をあえて外しているというのは、写真を撮った北島敬三さんとの対談で繰り返し語られている。
そして、もう1冊。
昔日の客

昔日の客

『昔日の客』(夏葉社)
山本善行さんの日記を読んで、「これはぜひ、読みたい!」と思ったので、善行堂さんからネットで購入した。本の佇まいがステキで、読み始めると、もったいないと思いながらも、読むのを止められず、一気に読了した。
最後の方では、なぜか涙がこぼれた。
復刊してくれた夏葉社さん、そして日記に取り上げてネット販売をしてくださった山本さんと善行堂さんに感謝。
折にふれて、繰り返し読みたい、そんな一冊。
そして、尾崎一雄野呂邦暢が読みたくなる。
酒日誌

酒日誌

三茶日記

三茶日記

愛についてのデッサン――佐古啓介の旅 (大人の本棚)

愛についてのデッサン――佐古啓介の旅 (大人の本棚)

夕暮の緑の光 (大人の本棚)

夕暮の緑の光 (大人の本棚)

暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇 (岩波文庫)

暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇 (岩波文庫)

単線の駅 (講談社文芸文庫)

単線の駅 (講談社文芸文庫)

まぼろしの記・虫も樹も (講談社文芸文庫)

まぼろしの記・虫も樹も (講談社文芸文庫)

ちなみに、はまぞうから『昔日の客』へのリンクが、何度やっても切れてしまうのは、なぜだろう?
Amazonは売りたくないのかしら?などと、勘ぐってしまうよ。
夏葉社さんのサイトはこちら。夏葉社