春の正蔵@紀尾井ホール

  • たま平「道灌」
  • 正蔵「徂徠豆腐」
  • つる子「壺算」
  • 正蔵「山崎屋」

正蔵さんが高座にかける根多で、若旦那と子どもが出てくるものは、好きだ。「しじみ売り」「四段目」「七段目」「子別れ」etc. 今回の「春の正蔵」で「徂徠豆腐」をネタおろしすると聞いて、正直なところ「ふーん」と思った。この根多に関しては、志の輔さんの口演があまりにも強烈な印象で残っているからだ。会が終わってすぐには「やっぱり、若旦那が主人公の山崎屋がよかったよなぁ〜」と思ったのだが、帰り道でじわじわと「徂徠豆腐」がボディーブローのように効いて来た。
マクラで、最近正蔵さんの自宅の近くに、成城石井ができて、500円以上もする由布院の豆腐を買ったら美味しかったというのが、なんか引っかかって、家に帰れば普段買い置きしている豆腐があるにもかかわらず、自宅近くのコンビニで、普段は買わない高級豆腐を購入していた。そういえば、以前、末広亭でさん喬さんの「時そば」を聞いて、帰りにかけそばを食べたことがあったな…。あと、菊五郎さんの直次郎で「三千歳」を見たあと、歌舞伎座横の今はなき宮城野というお蕎麦屋さんでお蕎麦をたべたこともあったなぁ。
何しろ、こんなことはそれ以来だ。途中、ちょっとまだるっこしく感じたところはあったけれど、普段は買わない302円也のお豆腐を買ってしまった時点で、京の勝負はわたしの負けだな…(別に勝負はしてないけど)。
「山崎屋」は4月1日の独演会で根多出しされていたのに、結局聞けなかったので、久しぶりに聞けてよかった。
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