写真に惹かれて最近買ってしまった本

夕方から出かけたため、夕食は簡単に、コンビニおにぎりとおぼろ豆腐、巨峰で。
福田さんの『東京の流儀』を偶然、図書館でみつけて読んだら、『ひと月に百冊読み、三百枚書く、私の方法』の改訂版を書店で見つけて、改めて読み、としているうちに、本屋通いの習慣が復活してしまった。
たとえば。かつては、銀座で時間があれば、必ずパトロールしていた教文館だが、ここしばらくは素通りすることばかりだったが、最近は通りかかると、ふらっと入ってしまうようになった。以前とは棚の配置はあまり変わっていないものの、ジャンルの配置が変わってしまって、ウロウロとしてしまうのだが、相変わらず、岩波やみすずの本、古典芸能や映画の本などは、この規模の書店としては、充実しているのではないかしら。本屋さんでウロウロするのは、意外な出会いがあって、それはそれで楽しいのだけれど。
そんなウロウロの結果、先日、連れて帰ることにしたのが、
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装丁はいたってシンプルだし、写真も多くはない。一項目一件のお店で、そのテーマを象徴するような一、二枚の写真が配されているのだが、これが利いている。鮨 松波のご主人の、モノクロポートレイト、嘉瑞工房の美しい金属活字、米倉理容室のウィンドウ、などなど。写真の力って、侮れないなぁ。書店で手にとった本をつい、買っちゃった、という時、写真や装丁が気に入って、ということが、案外少なくない。
先日、木挽堂さんでつい買ってしまった「あさぎ」という古雑誌もそうだ。古典芸能の写真を撮るプロの写真家の同人誌らしいのだが、とにかく、普段見慣れた舞台写真やブロマイドとは違う、実験的な写真が多く、舞台の鼓動が聞こえてくるようで、そこにあった4冊をまとめて購入した。木挽堂さんでも、5号までは刊行されたが、その後はどうなったのか、はっきりしないとのことで、ちょっと謎めいているのもまた、心惹かれる。創刊号をいずれ入手できればいいな。