記憶違い、からの…

天気予報通り、午前中は曇り、昼過ぎから雨が降り出した。

[蒐書] ああ記憶違い

雨が降るなか、最寄りの図書館へ。先日、『三茶日記』で読んで、これは!と思い図書館に予約した『日本映画の誕生 講座日本映画』ほかを駆り出す。いつものスーパーで買い物もしたいので、ちょっと離れたドトールまで行き、英語復文勉強法の今日のぶんを終わらせて、早速読む。目次に目を通したあと、さっそく前田愛の「盛り場に映画館ができた」を読み始める。小山内薫の日記からの引用が面白いし、幻燈とかパノラマとか今まで素通りしてたけど、そういうものだったのか!とどんどん読み進めるも、あれ?「紅葉狩」の記述がない!? ツボちゃんにかつがれた?? もう一度目次に戻り、じゃあと佐藤忠男「日本映画の成立した土台」を読み始める。「紅葉狩」についての記述はあるけれど「歌舞伎座の裏の野天で撮影された」とあり、紅葉館については何も書かれていない…。帰宅して、『三茶日記』の当該箇所を探す。なんと、「紅葉狩」が撮影されたのは紅葉館というのは、「夢声の弟子として」という福地悟朗びインタビュー中でだった…。記憶に残ったのが『講座 日本映画』の一巻・前田愛・「紅葉狩」・紅葉館しかなかったのが間違いの始まりだった。やっぱりメモは無精せずその場で残さないとダメだ。でも、怪我の功名で、浅草に映画館ができる前後の興味深い論文を読めたから、良しとしよう。

 

[テレビ] 萬斎さんのファミリーヒストリー

本放送は記憶違いで録画できず、再放送を録画した萬斎さんのファミリーヒストリーをやっと視聴。野村家についてはいろいろな来歴は伝わってるだろうに、ファミリーヒストリー?と思ったら、母方のご先祖さまも”踊り”と関係があったというのがわかった、っていうのが面白い。萬斎さんのおじいさまのインタビューや、萬斎さんの初舞台に向けたお稽古の映像など、貴重なものも見られたし。そして息子さんがすっかり大人になってる!と。こういう世の中で芸を伝えていくことの大変さ。でも、伝わってきたものの尊さを知ると、次の世代に伝えていってほしい、と思う。そのお家に生まれた人たちでも、反発したり悩んだりするけれど、物心つく前から身の回りにあるものだし、お父さんやお祖父さん、曽祖父さん…が命がけで伝えてきたものであることがわかるから、続けられるんだろうな。その継承を途絶えさせないためには、舞台を観に行く観客も欠かせない。

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