歌舞伎がらみのあれこれ

午前中は曇っていたが、昼過ぎから晴れ。湿度は高くなく、過ごしやすかった。

[蒐書] 「紅葉狩」と紅葉館

三茶日記』を読んでいたら、九代目團十郎の現存する唯一の映像とされる「紅葉狩」を撮影したのが、紅葉館だという記述が、『講座 日本の映画』の第一巻にあると。ちょうど、五月に国立映画アーカイブの特集上映で「紅葉狩」が上映されるタイミングで、この記述に出会うとは! 最寄りの図書館の蔵書を検索したら所蔵ありだったので、早速、予約した。

[歌舞伎] 紀尾井町家話アーカイブとルール違反の掛け声

もう一度アーカイブを視聴。役者さんって、そういうところまで考えてるのか!とか我慢してることとか、怒られた話とか、これからやりたいお芝居とか、いろいろ楽しそうにワイワイ話しているのを見ていると、こちらも楽しくなる。そしてきおいちょという人の繊細さとか優しさとか、ステキだね…と改めて。

よだいめがバラエティー番組なんかで告知の時によく「安心安全の歌舞伎座」って言ってて、ほんと、そうだよなぁと常々感じている。その歌舞伎座で、四月大歌舞伎の千穐楽に声を掛けた人がいた、とTwitterで複数の方からレポが。みんな声を掛けたいとか、ここで声が掛かったら、って思ってるけれど、コロナ禍だから我慢している。「歌舞伎の伝統だから」というのがその人の主張だけれど、コロナ禍で芝居を開け続けるためにさまざまな「これまでとは違うこと」を工夫している、幕内・劇場の表裏スタッフ、興行会社、そしてファンの我慢や努力をなんだと思っているんだろう? 時代に合わせて変わってきたのが歌舞伎なんだから、今の状況に合わせていくのが、むしろ歌舞伎らしいのでは? 

そういえば、大相撲も声掛け禁止なんだけど、大阪場所では声掛けてる人が毎日複数いたな…。今度の夏場所はどうだろう? 思わず出ちゃう「あーっ」「おーっ」とかため息とかは仕方ないけど、やっぱり力士の名前を大声で叫ぶのはね…