平日のバッグが大きい理由(2)

ちなみに、その3はたまーに新刊書店でもやってしまう。さすがに同じ単行本を2冊買ってしまったということはないが、文庫本だと危ない。
手持ちの本を読み終わってしまって、それ以外に本を持っていない時に起こりやすい。
「とりあえず、雑誌でも」と思って本屋さんに入るのだが、もうひとつ読みたい記事が掲載されている雑誌が見当たらず、それじゃあ文庫本にしよう、という時に起こる。
新刊文庫に面白そうで、持ち歩き本によさそうな本があれば問題ないのだが、長編小説しか見あたらない時もある。
「それじゃあ、旧刊で家になさそうなエッセイ集でも」と思って棚を見ていく。そんな時に「あー、これ、前から気になっていたんだよね」という本が棚に挿してあったりすると、「よし、せっかくだから、今日はこれにしよう」ということになる。
それで、読み始めて面白くて「ウン、今日はいい買い物をした」なんて自画自賛しつつ家に帰って、ふとその作家の本が集めてあるコーナーを見ると「そこにはまだ読んでいないけれど、さっき買った本が・・・」ということが、しょっちゅうではないが、あるのだった。

そういうこともあるので、最近は持ち歩き本のほかに、新潮社のPR誌「波」や「彷書月間」といった定期購読している版型の小さめの雑誌や、書店でいただいた各出版社のPR誌などを持ち歩くことにしている。
というわけで、わたしの平日のバッグは、カバンと呼んだほうがよさそうな、大きいものになってしまうのだった。