思い切って

前々から気になっていた、西麻布交差点近くのお店に一人視廻りに。表の看板に「おいしい魚と定食の店」とあり、夜中まで開いているので、夕食を食べ損なって、六本木通りをトボトボ歩いていたりすると、とても気になるお店なのだ。
今日も、ABCに寄って店内をウロウロするうちに、すっかり遅くなってしまい、帰って何かを作って食べる気分はどこかに消え、といってコンビニで何か調達というのもヤだな・・・という気分が高まり、「そうだ、今夜こそ!」と思うに至った。
扉を引いて中をみると、女性独り?というお客の姿もあり(実は、連れがいらっしゃることが、しばらく後に判明)、ちょっと気分が楽に。カウンターだけの狭いお店だった。グラスビールを頼んで、メニューを隅から隅までながめて、ほうれん草のおひたしと、何か焼き魚と、ごはんを頼むことにして「おススメの焼き魚は何ですか?」と聞くと「さば、あじ、ぶり、あたりですかね」とのこと。ここはオーソドックスにいっとこうと思い「じゃあ、おひたしと、さばと、白いごはんをお願いします」と言ったら「じゃあ、定食にしますか?」とのこと。実は、定食という文字をメニューに発見できなかったので、渡りに船で「はい、それでお願いします」と。
待つことしばし。焼き鯖塩は、適度に脂がのっていて、大きさも大きすぎず、小さすぎず。ごはんと蜆のみそ汁と、赤紫蘇の葉にくるまれた梅干しがセットで出て来たので、ほうれん草のおひたしはかなりいいチョイスだった(ちょっと出汁醤油がしょっぱかったけど)。梅干しは、しょっぱすぎず、酸っぱすぎず、ほどよい味。みそ汁もいいお出汁が出ていて、なかなか結構でした。
その日の客層にもよるのだろうが、一人で夜遅くにごはんとみそ汁にありつけるというのは、かなり貴重だと、さっそく数少ない外食候補店に加わった。ただし、そうしょっ中行けるだけの経済力はないけれど(笑)。
お店は、ますますという名前。