『JAMJAM日記』より
ついに、小林信彦さんのお名前が登場! 銀座の試写室にヒチコックの「第三逃亡者」を見に行って、「久しぶりにお会いできたのはうれしかった」とある。そして、同じ月(1976年11月)、その小林さんから『東京のドン・キホーテ』が送られてきたという記述も。
それから、1976年12月には、奥村書店が“なじみの古本屋”と。
年が明けて77年、1月に、宇野信夫さんのお名前を発見。「寂しき理髪師」という宇野さんの作・演出作品を劇団マールイが上演することになり、乞われて何十年ぶりかで殿山さんが新劇の舞台に立つことに。金子信雄さんとは、親しかったようで、時々“ネコ”さんはこの日記に登場している。ちなみに、我が家では金子さんのことを長い間“編集長”と呼んでいた。なぜかというと、「だいこんの花」の中で、竹脇無我の上司役を金子さんが演じていたから。竹脇無我もずーっと“まこっちゃん”と呼んでいたし・・・。で、後年、今はなき四谷のバーのカウンターで、たまたま金子さんと隣り合わせになったことがあって、心の中で「あ、編集長だ!」と思ったものだ。そのとき、金子さんはかなりお酒を召し上がっていたらしく、フラっとわたしの方に倒れてきたなんてこともあったなぁ・・・。その後も、何度かそのバーでお見かけした。そういえば、あのバーのマスターとママさんはお元気だろうか・・・。
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