銀座らくごアーベント@資生堂ワードホール

始まる前に、非常に失礼なスタッフに失礼な態度をとられ、気分は最悪。「失礼ですね」と言ってやればよかったと思ったけれど、後の祭り。自分がスタッフの側ってことも、間々在るわけで、自分がああいう失礼を働かないよう、気をつけよう。

仲入り

オーケストラの「白鳥の湖」に乗って、白鳥師匠が登場。「ここでこの音楽をかけると、ルノアールみたいですね」と言って、笑いをとっていた。マクラで、やっぱり銀座の鞄屋さんで失礼な態度をとられたというのを、笑い話にしておられて、妙なシンクロだなぁと。「アジアそば」でたくさん笑わせていただき、やっと気分が晴れた。白鳥師匠、ありがとうございます!
桃太郎師匠は、相変わらずのおとぼけトーク。前にくらべると、あの微妙な間が減っているような気がするのだけれど、今日だけ?
談春師は、他流試合の時の特徴である、ちょっと強面で高座に上がり「主任からネタのリクエストがありました」と手短にしゃべって、入ったネタが「子別れ」の上。ってことは、正蔵師匠とリレーだ!と。3月の談志一門会と同じ展開。もっともあの時は、談春師が「子別れ」を志らく師にもちかけたのだそうだけど。「子別れ」は圧倒的に下がお徳なネタなのだけれど、そこは談春師のこと。ちゃんと聞き所を外さず、見事にやって下さった。棟梁が吉原の居つづけから帰って来て、おかみさんにでまかせの事情をしゃべるうち、品川で馴染みだったお女郎さんと再会して、っていうところを、嬉しそうに話すところ、いよいよおかみさんが家を出て行くことになって、亀ちゃんがオロオロと両親を仲直りさせようとするところが、特に良かった。
正蔵師匠は、さすがに場数を踏んでいるネタだけに、細かいところまで神経が行き届いている。目をキラキラさせてしゃべるんだなぁ・・・などと思いつつ、じっくり聞かせて頂いた。が。途中で、トイレから水を流す音などが聞こえて来て、せっかくの熱演に水を差してしまった。お客であるはずもなく、一体誰が??? 
来月は、会場がみゆき館劇場に変わって、チケットも座席指定になる。その方が、多分、もろもろスムーズにいくのではないだろうか。