志の輔らくご文楽編@横浜にぎわい座

去年の下北沢に行けなかったので、今度こそ!とリベンジ。にぎわい座2階の展示コーナーに、お人形などが展示されている。
内容は、志の輔らくごのお約束で、日曜日の夜以降に。

ということで、追記。
最初に、「志の輔らくご」のロゴが投射され、先日の下北沢の時と同じかな?という感じの、ピンクのシャツに黒のパンツ姿で、志の輔師匠が登場。テポドンの話題から、北朝鮮に行った時の体験談を。一旦引っ込んでから、銀髪?のかつらに付け鼻をつけて、ロシア人になりきった志の輔師匠が登場(一瞬、誰かわからなかった 笑)。外国人弁論大会に出場したロシア人の演説という体裁で、これがどうやって文楽とつながるのかな?と思ったら、ちゃんとつながった(笑)。
文楽は、「櫓のお七」。5月に演舞場で亀治郎さんの「櫓のお七」を拝見したばかりだったので、人形だとこうなるんだぁと、いろいろ興味深く拝見する。火の見櫓に登るところは、人間だと下手側にはしごがかかっていて、はしごを上がる様子を横から見るかっこうになるのだけれど、今回は、正面にはしごがかけてあって、櫓の中に人形遣いさんが入って動かしている。なるほどねぇ・・・。
仲入りをはさんで、やけに高い高座がしつらえられた舞台に、志の輔師匠が黒紋付に黄色の羽織で登場して、上がる。ネタは「猫忠」。途中までは、普通に落語を演じるわけだけれど、じつは、兄貴と師匠に化けた猫だったというのが現れたところで、三味線弾きの人形が出てきて、志の輔師匠は、肩衣と袴(前掛け)をつける。そして、ここからが義太夫になる。猫の人形は、かなりぬいぐるみっぽい感じだなと思ったら、後で、今はもう文楽の頭を作る職人さんがいなくなっているため、この人形を作るのも大変だったという裏話が。
最後に、文楽チームが舞台に全員登場して、紹介があったり、人形の仕組みや役割分担などをわかりやすく見せて下さったのは、なかなかこういうものを見る機会がないので(国立の鑑賞教室だと、こういうのもやっているのかな?)、大変興味深く拝見した。
今回は、国立劇場から櫓を借りて、にぎわい座にしつらえたそうで、スタッフも国立の人が来ていたそうだ。そりゃあそうだろうな・・・。にぎわい座のスタッフだけじゃ、無理だよなぁ・・・。
それにしても義太夫という音曲が、いかに関西弁のイントネーションと密接に関わっているのか、というのを、改めて感じた。チャレンジ精神はすごいけれど、ウーム・・・。