鼓を見ていただく

とある方から拝借している鼓と、血迷って落札してしまった自前の鼓を持って、お稽古場に伺いました。自前の方は、ケース付きだったので、玄関を入ったところで「お、何か持ってきたね」と先生が。「はい、血迷ってオークションで鼓を落札してしまったので、見ていただこうと思いまして・・・」と。
お稽古場に入ると「じゃ、さっそく拝見」と、鑑定団みたいな先生の言葉に、どきどき(笑)。拝借している方は、前に先生もごらんになったはずのお道具なのですが、皮の乾燥が激しいのが素人目にもわかる感じで、どうしたものか?と思っていたら「もう一つ鼓はあるわけだし、これは暖かくなるまで、胴と別々にして使わないほうがいいね。このまま使っていると、危ないよ」と。そこまでとは思わなかったので、びっくりでした。でも、早めにわかってよかったです。そのまま家で打っていたら、皮が破けちゃったかもしれませんからね・・・。
そしていよいよ、オークションで落札した鼓を先生に見ていただくと・・・。「これ、いくらだったの?」と聞かれたので、落札した値段を申し上げると「あ、損はしてないよ」とおっしゃってから、また胴をしげしげと点検なさって「もっと高くてもおかしくないね」とのことで、ホっとしました(笑)。
皮も、冬でも打って大丈夫とのことで、先生のところにあった調緒にかけかえていただきました。
「ラッキーだったね」という先生の言葉に「はい、もうオークションでお道具を買うのはやめます。怖いですから」と。そうそういつもラッキーが続くとは思えないですからね。
それから「鶴亀」の太鼓を通してお稽古していただき、鼓のお稽古。プとポンを打ってみたあと、チを教えていただき、それから三ツ地を打ってみることに。張扇の見方を説明していただき、張扇を見ながら打つと、そちらに神経がいくせいか、先生いわく「ちゃんと、鳴ってるね」とのことでした。
その前に、先生の音を間近でたくさん聞いちゃったので、自分では「あー、全然あたってない!」と思っていたのですが、そうでもなかったようです。
たしかに、帰りに録音をチェックすると、らしき音は時折しておりました(汗)。