五月文楽公演第二部@国立劇場小劇場

お稽古の後、有志で文楽を見に、国立劇場へ。われらが柴田先生のお知り合いの伝手で、バックステージツアーつき! 通路の角にわ!勘十郎さんだ!! 文字久さんだ! などと、ミーハー心にちょっと火がつく(笑)。人形の解説をしてくださったのは、和生さん!! お話も手馴れたご様子で、文楽のみなさんのお客さんを大切にという気持ちが伝わってくる。何人かはお人形を実際に持たせてもらって、記念撮影。
二部の演目は「ひらかな盛衰記」の通し。この芝居、歌舞伎でも見てるんだけど、苦手なんだよなぁ〜、話の筋がよくわからないし・・・なんて思っていたのだけれど、歌舞伎では普段出ないところから見ると、「ああ、だから梅ヶ枝は手水鉢を柄杓で打つのね」と納得できる。それにしても、神崎揚屋を語った嶋大夫さん、すばらしい熱演であった!! 前から嶋さん好きだったけど、ますます好きになった。梅ヶ枝は勘十郎さんだし、さっき人形の解説をしてくださった和生さんが源太!! 「梶原源太は俺かしら」というセリフの元になった、いい男。弟の頭が大団七で、あまりの大きさの違いにびっくり。
それにしても、梅ヶ枝といい、源太といい、顔の表情を動かせない頭を遣っているのに、ちゃんと表情が見えるというのは、すばらしいなぁ。人形遣いさんと大夫さん・三味線さんとの力がひとつになってできることなんだろうなぁ。
終演後に、ご近所で英大夫さんとお弟子さん(呂茂大夫さんと希大夫さん)を囲むお食事会もあり、希大夫さんのお話をいろいろと伺う。10年ぐらい修行しないと、短い場面でも一人では語らせてもらえないとのこと。クラシックがお好きだそうで、同行の職場女子といろいろとそっち方面のお話を。
それにしても、文楽のみなさんは、フレンドリーだなぁ。