杉本文楽のチケット発売で、栗崎碧「曽根崎心中」を思い出した

東日本大震災の影響で、一度は中止になった、KAATの「杉本文楽 木偶坊 入情 曾根崎心中 付り観音廻り」の上演が決まり、チケットが発売されている。
特設サイトによれば、

現在、人形浄瑠璃文楽座の公演演目『曾根崎心中』(現行曲)では、演出の都合上、原文の一部が割愛されたものになっています。『杉本文楽 曾根崎心中』では、原文に忠実な舞台化をめざすために、上演台本には、2008年に富山県黒部で発見された初版完全本(通称:黒部本)を原典として使用、原文にある「観音廻り」を復活させました。1703年の初演作品が2011年の今日、よみがえります。

ということで、現代美術家杉本博司というフィルターを通し、今までに見てきたのとは違う「曽根崎心中」が見られそうだ。
また、お初の衣裳はエルメスから提供された生地を、勘十郎さんが縫って制作すると、昨秋、ABC本店でのトークショウの折、杉本さんがおっしゃっていた。
KAATの舞台を活かした演出も用意されているとのことで、楽しみだ。
曽根崎心中」といえば栗崎碧監督の映画があった。

アマゾンで映画のチラシまで売る時代になったのか!と、別の意味で驚いた。
話を戻して。
栗崎監督のこの映画、岩波ホールで見たような気がするのだが…。
道行で、文楽の人形が実際に森の中をさまよい、最後、折り重なって倒れた、というのが、映像として記憶に残っている。
キネ旬のデータベースを調べると、人形は玉男・簑助、浄瑠璃は織大夫・呂大夫・清治、そして、撮影監督が宮川一夫
どこかで見ることはできないだろうか?