萬太郎くん!

平成中村座を昼夜通しで。やっぱり小屋を開け過ぎ。明らかに役者が足らない。それでも、昼の序幕の「鳥居前」は、梅枝くんの静だけでなく、萬太郎くんの義経がとてもよかったので、そういう嬉しい発見もあるのだけれど。
残念な結果に終わったのは、夜の序幕の「対面」。この芝居は、役者の顔が揃わないと、面白くならないんだな、というのを改めて感じた。工藤、朝比奈がねぇ。バランスの問題なんだと思う。せっかくの勘三郎さんの十郎がもったいないなぁ。
「身替座禅」は、力が入りすぎていなくて、勘三郎さんの右京がやっぱり当代では一番好きだな、と思った。
「お染の七役」は、土手のお六の最初の場以外は、かなり好きなお七だった。でも、あの場のお六は、亀ちゃんの時もちょっと???だったし、玉三郎さんでもイマイチと思ったのだけど。お染、お光、久松は当然だけれど、滝川が良かったのは、嬉しい発見。猿曳きで梅枝・萬太郎兄弟が登場。梅枝くんは、このために演舞場といって来いなんだよね。萬太郎くんはさすがちょっとムリかも。梅枝くんじゃなく、新悟くんでもいいんでないの?という気もしないでもなかった。
いって来いじゃないけど、傳左衛門さんと清鷹さんが身替座禅に出勤してらして、ご苦労様ですという感じだ。長十郎さんも、演舞場で相生獅子の立鼓に連獅子の大鼓だしね。
あ、中村座のブランケット、購入したんだけど、500円で結構大きなサイズだし、暖かくてお買い得だった。それと、中村座の筋書は、演目解説以外の内容が充実しているので、オススメだ。