楽ちんで美味しいものを食べるには

有元さんの影響で、最近の我が家の冷凍庫には、出汁とおかゆが常備されるようになった(ご飯は前から入っていたけど)。電子レンジがなくても、鍋に凍ったまま入れて、ちょっと溶け始めたら火にかければOK(お粥の場合は、お湯をほんの少し足すとよい、という有元さんのアドバイスに従っている)なのだから、助かる。
野菜の塩もみは、たいてい何かしら冷蔵庫に入っているし、肉や魚にはちょっと塩をふっておいたり、マリネしたりするようにもなってきている。たしかに、一度に食べきれなくて冷凍するにせよ、こうしておけば、あとは解凍して(ものによってはそのまますぐに)煮たり焼いたり炒めたりするだけでおかずになるので、楽ちんだし、美味しく食べられる。
惣菜をストックすると、そのまますぐに食べられるという楽ちんさんはあるのだけれど、ずっと同じものを食べている気がして、飽きちゃうこともある。
どうせ、ご飯を蒸籠で解凍するなら、その間に、ちょっと炒めたり、煮たり、和えたりすれば、その時に食べたい味付けや食感で食べられるし、いちいち素材を洗って切って、というところからやらなくて済むので、面倒くさがりのわたしに向いているようだ。
仕込むという作業自体も、今日食べるものを作るついでに、残りの野菜も刻んで塩もみしておくとか、今日食べる魚の切り身に塩を振るついでに食べきれない分にも塩をふって、さらにマリネするとか味噌をまぶしておくとか、そんな感じでいい、ということ。毎回食事のたびに、すべてをイチから支度をするのじゃなくて、二とか三から始められるものがあるようにしておく、という風に考えればいいのか!と。
塩鮭とかアジの開きなども、一度に焼いてしまって、その日に食べた残りはほぐして、ちょっとお酒を振って保存容器に入れておけば、お粥やご飯の友、さらにパスタやサラダのトッピングにもなる。
そんな訳で、最近は、食材を買う時は、その日に食べたいものと、常備品の買い足しに留めるように、心がけている。特売でお肉もお魚も安くても、その日に食べたいのが焼き魚ならお魚だけを買う。大根もにんじんも茄子もきゅうりも安くても、今日食べたいのがきゅうりの酢の物だったら、きゅうりだけ買う。2枚買った切り身の残り一枚、3本買ったきゅうりの残り、それらを明日以降に備えておく。そうしていると、外出して帰りが遅くなったり、雨が降っていたり、とっても暑かったりで、外に出たくないなという日もある。そんな時でも、冷蔵庫と冷凍庫、缶詰や乾物のストックにあるもので、おいしいご飯が食べられる。
一度にたくさんのものを仕込むと時間がかかって大変だけど、1つか2つならついで感覚で済む。安かったからとあれもこれも買って、その日のうちに仕込みができず(めんどくさくなることが多い…)、結局、おいしくなくなっちゃったり、傷んで食べられなかった、なんていうこともなくなる。
というわけで、いろいろなレシピ本遍歴を経て、それらの美味しかったレシピは参考にしつつ、ベースは有元式、というところに落ち着いている。