『日本語を、取り戻す。』を読み始めた

今日は、曇りで寒かった。

大相撲初場所6日目。照ノ富士は、今日は黒星。朝乃山と貴景勝も黒星、正代が1敗。照ノ富士、どうしちゃったのかなぁ…。

昨日図書館で借りてきた『日本語を、取り戻す。』を読んでいる。コロナ対策について、モヤモヤするなぁと思ったことについて、小田嶋さんは

そもそも、自粛は他人に要請されるべきものではない。他人に要請して良いものでもない。

あたりまえだ。

「自粛」は、あくまでも本人が自分の意思で自分の行動を差し控えることだ。

 と言い切っている。そうそう、自粛って要請されてするもんじゃないよね。政治家の言葉にいいように振り回されているんだなぁ、ということを痛感する。

そして、前総理・現総理、担当大臣をはじめとする政治家たちが発する言葉が、響いてこないなぁと思っていたが、それについても、2020年3月のドイツのメルケル首相やイギリスのジョンソン首相の演説を例に引きながらズバッと言ってくれている。 

私は先日来、危機的な状況を前に立ち上がった世界の政治家たちの言葉に耳を傾けながら、政治家が言葉を扱う仕事なのだということを、あらためて思い知らされている次第だ。

そうなのである。政治家は、一も二もなく、言葉で説明することの専門家であったはずなのだ。

 昨年3月のメルケル首相の演説もそうだが、12月、クリスマスを前に行った国民に向けての演説は、ドイツ国民であるかどうかは関係なく、それを聞いた人の心に届くものがあった。説明するって、結局は、そういうことだよなぁ。

そして、日本の政治家に足りないのは、その説明する、という行為ではないか? 例えば

ジョンソン氏が、状況の変化に応じて、最新の事態に適応ウィた政策転換を悪びれることなく実行して見せたことと、その自分の前言撤回(あるいは「朝令暮改」)を、率直に、わかりやすい言葉で国民に向かって語っていた点だ。

日本の政治家は、自分たちの伝え方が間違っていたとは思わず、市民が「勘違いしてる」と言うのだ。自分たちの予測とは違う結果が出ているから、これまでとは違う対策をとることにした、とは決して言わない。それで法律を改正して、罰金だ氏名公開だ、と締め付けることしか考えていない。だめだこりゃ。

今日の東京都での新規感染者は、2001人。重症者は133人。相変わらず20〜40代の人が多いが、65歳以上の観戦者もじわじわと増加している。