四月大歌舞伎、「小鍛冶」と「桜姫」にヤラレた

今日は一日いい天気だった。

四月大歌舞伎初日を通しで観劇。第一部はよだいめの「小鍛冶」と白鸚さんの「勧進帳」。「小鍛冶」はよだいめ初役。今まではいつも文楽座出演で上演されてきたそうだけれど、今回は歌舞伎の竹本連中での上演。能の「小鍛冶」前シテは童子なのだけれど、よだいめは切禿で。後シテは輪冠狐戴をつけた稲荷明神の眷属の霊狐。途中で振り上げた槌が狐に当たってしまったのは、よだいめにしては珍しい。とはいえ、禿は可愛いし、霊狐は霊験あらたかで、よだいめのことだから、これからどんどん進化するんだろうな。三条宗近は中車さん。間狂言は猿三郎さん、笑三郎さん、壱太郎くん、笑也さん、猿弥ちゃん。後見が寿猿さん。刀を無事に打ち上げて消えていく狐さんは、雲に乗って去っていく感じを見せてくれた。いやはや、もっとチケット取るべきだったなぁ。戻りチェックだわ。「勧進帳」。勝手に白鸚さん元気いっぱいなんだろうと思い込んでいたので、体力的にはかなりキツそうで、ちょっと驚いた。とはいえ、気迫は十分伝わってくるのだけれど。幸四郎さんは、富樫がニンだよね。義経雀右衛門さん。第三部の「桜姫東文章」、仁左衛門さんも玉三郎さんも若い! 釣鐘権助と桜姫の濡れ場の二人の色気ムンムン。やっぱり歌舞伎って役者の年齢じゃないんだなぁと、改めて。多分、十五代目羽左衛門ってずっとこんな感じだったんじゃないかな?と思った。六月大歌舞伎の演目と配役が発表になり、六月に「桜姫東文章」の後半上演とのニュースに、Twitterが沸き返った。六月は、よだいめの「日蓮」もあるし、チケット取るのがまた大変そうだ。

今日の東京都での新規感染者は、446人。重症者は5人増えて48人。大阪は過去最多を更新、666人。いやはや、東京もいつまた500人超えになってもおかしくないよなぁ。全国的にも感染拡大傾向にあるし。飲食店に時短要請をするだけじゃ、もうダメだよな。ワクチン接種がなかなか進まないのだから、飲食店にはアクリルなどの衝立を全席に設置したり、換気がしっかりできる機材を設置することができるように補助金を出して、それでもそういう対策を施さないお店は閉めてもらう、というぐらいの対策を取らないと、経済を回しながら観戦拡大防止もするっていうのは無理だよな。