吉田修一『国宝』上巻の途中から一気に下巻も読了、からの春輔独演会。

今日は、午後は曇ったり晴れたり。

昨夜、図書館で借りた『国宝』上巻の残りを読み終わり、そのまま下巻に突入して、午前中に宅配が届く予定だったので、それまで起きていようと思ったら読了。明らかに睡眠不足。

国宝 (上) 青春篇

国宝 (上) 青春篇

  • 作者:吉田修一
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本
 

 

国宝 (下) 花道篇

国宝 (下) 花道篇

  • 作者:吉田修一
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: 単行本
 

 あ、登場人物の何人かは、これはあの方がモデルなんだろうなと思い当たる。とは言え、『柝の音』とは違って、そのまま「●●さんだ!」というほどではないけれど。虚構の世界の物語としては、面白かった。

夜は、八光亭春輔独演会へ。小さな会場で限られた人数の、秘密クラブみたいな会。春輔さんも今のうちに聞いておきたい噺家さんなので、開催してくれたお席亭に感謝。「狸の札」辰ぢろ、「だくだく」春輔 仲入り 「年枝の怪談」春輔。「年枝の怪談」は初めて聴く噺。二代目春風亭柳枝の弟子の年枝という噺家が主人公で、ドロドロの怪談ではなくて、途中笑いどころもあって、でも因縁噺なのでぞわーっとする、そんな噺。新・柳枝さん、やるのかな? 「だくだく」はいぶし銀の、程よく力の抜けた、でもバカバカしさが楽しい一席担っていた。マクラでお客さまが一人もいらっしゃらないんじゃないかと思っていたら、こんなにたくさんにお運びいただいて、とおっしゃってたけど、こちらこそ、こんな時節に聞かせていただいてありがとうございます、だわ。最後に、恒例の寄席の踊りを一曲。小唄にも「六歌仙」があるんだ! 短い曲の中で六歌仙の一人一人を踊り分ける、という結構難易度の高い踊りじゃないかなぁ? いまも寄席で最後に踊る人はいるけれど、だいたい「奴さん」か「かっぽれ」、せいぜい「なすとかぼちゃ」あたりまでか。昭和なら、もっといろんな曲が踊られていたのかもしれないなぁ。お客の側にもある程度の素地がないと受けないからねぇ。そういう意味でも、春輔さんの独演会は貴重だ。次回は6月21日。「お札はがし」がネタだしされているので、楽しみだ。

そうそう、親方ちゃんねるの、この決まり手がすごい!の後編がUPされた\(^o^)/ 決まり手って、文字の解説やイラストだと???ってなることが多いので、親方たちの解説付きでVTRを繰り返し見せてもらうと、あー!そういうことか!!ってなる。もっとも本場所の中継で見てもわからないんだけどね、まだまだ。

今日の東京都での新規感染者は、828人。火曜日なのに800人台か…。五輪関係の「なんじゃ、それ?!」なあれやこれやがニュースを賑わせている。組織委員会や政府は、このまま無理やり開催に突き進む気なんだろうか? その理由は何? ここにも政治家の思惑と利権が絡んでるんだろうな。こんなことをしていると、市民の心はどんどん五輪から離れていくんじゃないかと思うけれど…。♪そんなの関係ねぇ そんなの関係ねぇ ってことか。