2002-02-01から1ヶ月間の記事一覧

古本屋めぐりの入門書 2

とくに、よかったのが、「古書日月堂」の佐藤さんのインタビューに登場する中学生のキョウスケくんだ。礼儀正しく、人に対する思いやりがあって、大の本好き。彼は、ある日、藤枝静男の本を買ったのだという。中学生が藤枝静男?!と思うが、普段買っている…

古本屋おやじの矜持を見た 1

先月読んだ、内堀弘<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02089585&volno=0000>『石神井書林日録』</A>(晶文社)が、今まで知らなかった本の世界をいろいろと教えてくれた。それで味をしめたというわけでもないのだが、古本屋さんの本がどうも気になって、新刊の中山信如

古本屋おやじの矜持を見た 2

中山さんは、しばしば「映画研究」が学問として、きちんと整備されるよう、折りに触れて書かれている。それは、映画という芸術を愛しているが故の、苦言なのだろう。そして、このまま放っておけば、ただでさえ関東大震災、第二次世界大戦を辛くも潜り抜けた…

古本屋おやじの矜持を見た 2

中山さんは、しばしば「映画研究」が学問として、きちんと整備されるよう、折りに触れて書かれている。それは、映画という芸術を愛しているが故の、苦言なのだろう。そして、このまま放っておけば、ただでさえ関東大震災、第二次世界大戦を辛くも潜り抜けた…

本日の収穫

今日は、雑誌のみ。●『本の雑誌』3月号待ちに待った「三茶日記」と「笹塚日記」。今月の展開は?●『東京人』3月号立ち読みをしていたら、「わたしが都心に住む理由」というような特集があって、そのページを開くと、なんと、お友達の家が出ている!というこ…

”滝田ゆう”という巨人がいた 2

中でも、心に残った作品は、木山捷平原作『苦いお茶』、宮原昭夫『小舟の上で』、吉村昭『身延線』、山川方夫『夏の葬列』。吉村昭以外は、名前程度は知っているが、その作品をまだ読んだことがない作家のものだった。時折、吹き出しが描かれていて、わかっ…

”滝田ゆう”という巨人がいた 1

漫画は普段めったに読まないが、このところ、漫画家にまつわる本を読んだせいか、かねたくさんのオススメを読んで、滝田ゆう<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02117293&volno=0000>『滝田ゆう名作劇場』</A>(講談社漫画文庫)を購入。その日のうちに、読了してしまった。もともと「オール読物」に連載していたものに…

本日の収穫

<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105>bk1</A>から届いた本●リチャード・ブース<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02122990&volno=0000>『本の国の王様』</A>(創元社)イギリスの田舎町を「古書の町」にしたブースの自伝。●W・テレンス・ゴードン

本日の収穫

<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105>bk1</A>から届いた本●リチャード・ブース<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02122990&volno=0000>『本の国の王様』</A>(創元社)イギリスの田舎町を「古書の町」にしたブースの自伝。●W・テレンス・ゴードン

”滝田ゆう”という巨人がいた 1

漫画は普段めったに読まないが、このところ、漫画家にまつわる本を読んだせいか、かねたくさんのオススメを読んで、滝田ゆう<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02117293&volno=0000>『滝田ゆう名作劇場』</A>(講談社漫画文庫)を購入。その日のうちに、読了してしまった。もともと「オール読物」に連載していたものに…

”滝田ゆう”という巨人がいた 2

中でも、心に残った作品は、木山捷平原作『苦いお茶』、宮原昭夫『小舟の上で』、吉村昭『身延線』、山川方夫『夏の葬列』。吉村昭以外は、名前程度は知っているが、その作品をまだ読んだことがない作家のものだった。時折、吹き出しが描かれていて、わかっ…

本日の収穫

今日は、雑誌のみ。●『本の雑誌』3月号待ちに待った「三茶日記」と「笹塚日記」。今月の展開は?●『東京人』3月号立ち読みをしていたら、「わたしが都心に住む理由」というような特集があって、そのページを開くと、なんと、お友達の家が出ている!というこ…

気になる本

○谷口雅男<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?bibid=02107498&aid=p-mittei16105&volno=>『ふるほん文庫やさんの奇跡』</A>(新潮OH!文庫)古本屋さんつながりで。○ピエール・アスリーヌ<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?bibid=01928484&aid=p-mittei16105&volno=>『密告』</A>…

気になる本

○谷口雅男<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?bibid=02107498&aid=p-mittei16105&volno=>『ふるほん文庫やさんの奇跡』</A>(新潮OH!文庫)古本屋さんつながりで。○ピエール・アスリーヌ<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?bibid=01928484&aid=p-mittei16105&volno=>『密告』</A>…

歌舞伎と奇術の深い関係 2

そしてもう一点。「日本の手妻(=奇術)の構成に欠かせない」と著者が述べている「見立て」だ。外国の奇術に「見立て」が持ち込まれることはないという。そもそも、奇術の本筋には関係のない遊びの趣向なのだという。そして、「見立て」は歌舞伎にも欠かせな…

歌舞伎と奇術の深い関係 1

学生の頃は、歌舞伎が好きで、毎月東京での公演は欠かさず見ていた。時代ものの様式美、世話ものの人情の世界、見事な舞台機構を駆使したスペクタクル、豪華な衣装、長唄や清元・常磐津といった音楽、歌舞伎という総合芸術のあらゆる面に魅かれていた。昨年…

本日の収穫

2月12日(火)の収穫せっかく昨日は、本屋に立ち寄ったにもかかわらず、グっとこらえて本を買わなかったのだが、今日は、またついつい買ってしまった。●獅子文六<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01469109&volno=0000>『食味歳時記』</A>(中公文庫)最近、食関係の文庫を見ると、どうも手が伸びてしまう。これは、坪内…

本日の気になる本 2

本日の気になる本BOOKS安藤の<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&tpl=dir/01/01140000_0030_0000000014.tpl>「気になる新刊」</A>コーナーから○新藤兼人<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02122073>『女の一生』</A>(岩波書店…

本日の気になる本 1

<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105>bk1トップ</A> 「話題の本だな」から○デイル・ドーテン<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02107650>『仕事は楽しいかね?』</A>(きこ書房)なんか、そんなことを聞かれたら、なんて答えるのかしら?と気になる。○斎藤美奈子

本日の気になる本 1

<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105>bk1トップ</A> 「話題の本だな」から○デイル・ドーテン<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02107650>『仕事は楽しいかね?』</A>(きこ書房)なんか、そんなことを聞かれたら、なんて答えるのかしら?と気になる。○斎藤美奈子

本日の気になる本 2

本日の気になる本BOOKS安藤の<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&tpl=dir/01/01140000_0030_0000000014.tpl>「気になる新刊」</A>コーナーから○新藤兼人<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02122073>『女の一生』</A>(岩波書店…

本日の収穫

2月12日(火)の収穫せっかく昨日は、本屋に立ち寄ったにもかかわらず、グっとこらえて本を買わなかったのだが、今日は、またついつい買ってしまった。●獅子文六<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01469109&volno=0000>『食味歳時記』</A>(中公文庫)最近、食関係の文庫を見ると、どうも手が伸びてしまう。これは、坪内…

歌舞伎と奇術の深い関係 1

学生の頃は、歌舞伎が好きで、毎月東京での公演は欠かさず見ていた。時代ものの様式美、世話ものの人情の世界、見事な舞台機構を駆使したスペクタクル、豪華な衣装、長唄や清元・常磐津といった音楽、歌舞伎という総合芸術のあらゆる面に魅かれていた。昨年…

歌舞伎と奇術の深い関係 2

そしてもう一点。「日本の手妻(=奇術)の構成に欠かせない」と著者が述べている「見立て」だ。外国の奇術に「見立て」が持ち込まれることはないという。そもそも、奇術の本筋には関係のない遊びの趣向なのだという。そして、「見立て」は歌舞伎にも欠かせな…

光と風にあふれた島

朝、<A HREF=http://www.bs-i.co.jp>BS-i</A>を見ていると「光・アイランドブリーズ・鈴木英人の世界」という番組が始まった。はじめは”ながら”で見るつもりだったのだが、画面に大きく映し出されたイラストを見ると、CMやCDのジャケットなどでよく見かけるタッチのものだった。「あ、これ…

光と風にあふれた島

朝、<A HREF=http://www.bs-i.co.jp>BS-i</A>を見ていると「光・アイランドブリーズ・鈴木英人の世界」という番組が始まった。はじめは”ながら”で見るつもりだったのだが、画面に大きく映し出されたイラストを見ると、CMやCDのジャケットなどでよく見かけるタッチのものだった。「あ、これ…

「のらくろ」と小林秀雄 2

小林秀雄は、戦後、雑誌「文藝春秋」の随筆のなかで、「天賦という言葉は、現代では、馬鹿々々しい理由から軽んじられているが、長い期間にわたって、世人を動かす、ああいう『主人公』達を創り出すのには、普通の意味の才能で、事が足りた筈がない。彼らに…

「のらくろ」と小林秀雄 1

田河水泡の『のらくろ』は、雑誌「少年画報」昭和6年正月号の誌上で産声を上げたという。漫画そのものを読んだことがない人でも、「のらくろ」のキャラクターは知っているだろう。わたしも、そうした一人だ。この<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01872838&volno=0000>『のらくろ ひとりぼっち』</A>は、田河氏の妻で…

「のらくろ」と小林秀雄 1

田河水泡の『のらくろ』は、雑誌「少年画報」昭和6年正月号の誌上で産声を上げたという。漫画そのものを読んだことがない人でも、「のらくろ」のキャラクターは知っているだろう。わたしも、そうした一人だ。この<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01872838&volno=0000>『のらくろ ひとりぼっち』</A>は、田河氏の妻で…

「のらくろ」と小林秀雄 2

小林秀雄は、戦後、雑誌「文藝春秋」の随筆のなかで、「天賦という言葉は、現代では、馬鹿々々しい理由から軽んじられているが、長い期間にわたって、世人を動かす、ああいう『主人公』達を創り出すのには、普通の意味の才能で、事が足りた筈がない。彼らに…