能楽現在形劇場版第二夜@世田谷パブリックシアター

スケジュールの関係+太鼓が国和さま!ということで、第二夜を拝見いたしました。
リハーサルが押して、こちらも開場が遅れておりまして、ロビーにたくさんの人がひしめき合っていたわけですが、聞くともなく聞こえてくる会話から、三夜全部通っていらっしゃる方も、少なからずいらっしゃるんだなぁ、というのがわかりました。すごいですね・・・。って、紀尾井ホールに2回とも行った人間に言われたくはないですかね・・・(汗)。
この催し、曲は三夜共通で、おシテの方のお流儀が変わるのと、囃子方メンバーが入れ替るということで、まぁ、三夜見ると、いろんな流儀による違いみたいなのが、見えてくるんでしょうね。
番組は半能「融」と「舎利」でした。
「融」は、毎日、違う小書で上演され、第二夜は笏ノ舞。舞われたのは、喜多流の友枝雄人さんでした。プログラムのデザインと、「融」の舞台美術がリンクしていて、大きな大きな満月が背景にぽっかりと浮かんだ中で、融の大臣が舞っている光景は、綺麗でした。が・・・。つい国和さまの太鼓に目が行ってしまうのも、わたしの性ですので・・・(笑)。
「舎利」は、初めて拝見しましたが、途中でなぜか「なんか見たことがあるような・・・」という気がしてきて、はたと「あ、昼間拝見した皇帝だ!」と。正義のシテと悪い鬼のツレが闘う、その闘いが追いかけっこっぽい、というのが、似ているのでは?と。ポストトークで、広忠さんが「これは、ウルトラマンvs怪獣みたいな」とおっしゃり、それを受けて、萬斎さんが「ゲームで、ステージが上がっていくような感じ」と。なるほど〜そういうイメージで演出なさったんですね。
どうも、お能モードでお舞台を拝見していたのですが、「劇場版」だったんだから、演劇を見るような気持ちで見たら、もっと違う風にみられたかもなぁ・・・と、ポストトークを伺って、思いました。