『おもたせ暦』

とりたてて食いしん坊というわけでも、ましてや美食家などではない。基本的に、リーズナブルなお値段で不味くなければOKよ、という程度の人間である。
でも「よし、今度国立劇場に行って時間が空いたら、ローザー洋菓子店にクッキー(あわよくば、シュークリームも)を買いに行くぞ!」と思ってしまう程度に、食べ物には興味はある。
それから、今度日本橋に行ったら、はいばらのついでに高島屋でフルーツサンドを食べよう、とか、久しぶりでちょうし屋さんのコロッケ食べたいな、とか、たまには一ツ木通りをもっと先の方まで歩いて行って、しろたえのレアチーズケーキを食べよう、紀ノ国屋に行ったら忘れずに水茄子の漬物をチェック!なんていう気にさせられてしまった。
そんな風に、食欲を刺激してくれる一冊。
ちなみに、昨日チェックしたら、水茄子のぬか漬けは売り切れていた。残念!

おもたせ暦 (新潮文庫)

おもたせ暦 (新潮文庫)