ギャラリーコンサート@歌舞伎座ギャラリー

田中の家元の解説と、若手の演奏家による「勧進帳」の演奏が聞けるということで、田中社中ファンとしては「行かずばなるまい!」と。
毎月、何度も歌舞伎座に通っているくせに、なんと初歌舞伎座ギャラリーという…。コンサートが始まるまで、染五郎さんが案内する歌舞伎座の裏側のVTRが上映されていて、たっつけ袴を履いた染五郎さんが、定式幕を引いたり、出投げの体験をしたりといった映像を途中からだが、見学。
上映が終わると、反対側に設えられている舞台セットにまず、家元が登場して、挨拶と「勧進帳」の説明を簡単に(よく御存知なお客様ばかりとお見受けしたので、とおっしゃっていた)した後、「わたしも演奏の準備がありますので、一旦、下がります」と言って、舞台裏へ。
海外公演の時に、オーケストラの若手団員によるコンサートが開催されているのを見て、歌舞伎の座付きの若手演奏家にも、こういう場があったらいいなぁと思って、ずっと機会があったらやりたいと思っていた企画なのだそう。
えーー、若手の演奏と書いてあったから、家元は解説だけなのかと思ったら、家元も演奏するのか!! ラッキー。長唄さんチーム(三挺三枚)と田中さんチーム(笛、鼓三人、大皷)が雛壇に並んで、うわー、こんな至近距離で家元の鼓が聞けるのか!!!とびっくり。
延年の舞のところを中心にコンパクトに聞きどころをまとめたアレンジの演奏だったけれど、男舞のカカリのところとか、いやーー、やっぱり家元の鼓はすごいわぁと、観劇。たぶん、田中社中の若手のみなさんより、長唄さんチームのみなさんの方が緊張したんじゃないかしら? 
演奏が終わったところで、家元の指名で、タテ三味線の柏要次郎さんから長唄さんチームのメンバー紹介があり、お囃子チームは家元自ら、メンバー紹介。その後、来月は家元が名古屋なのでできないけれど、11月は歌舞伎座出勤なので、どこかでまた、必ずコンサートをやります!という発言に、大きな拍手。家元、本気で続けていく気満々なんだな。これは、できる限り通いたいものだ。