紀尾井町家話で三津五郎さまの蘭平の映像が!!

朝は雨、昼ごろからは降ったり止んだり。気温も上がらず。

『考える人』の続き。田中小実昌の作品、そんなに読んでいないのだけど、とても独特の世界が広がっていて、なんなんだろうな?と思っていたけれど、そういうことなのかな?と少し見えたような気もする。もっと色々読んでみよう。そして、中野重治。こちらは全くもって、名前は知っているけれど、未知の人。今までなんとなくとっかかりがなくて読んだことがなかったけれど、読んでみたくなった。

体温計が壊れてしまったので、買わなきゃなと思って、昨日、いつもの処方箋薬局とその近所の薬局で聞いてみたけれど、もうずっと入ってこないんですよ、と言われてしまった。歌舞伎座も開くことだし、買わなきゃなと思い探しに出かける。一番近いローソンにはなくて、徒歩圏内のドラッグストア2軒、スーパー1軒行ってみたけれど、ない。半ば諦めつつ、帰り道にある別のローソンに寄ってみたら、最後の1個を無事ゲットできた。トイレットペーパーを売ってなかった時も、ぐるっと回って最後に駄目元で酔った普段は行かないデイリーヤマザキで買えたし、意外なところで買えるという法則があるのかもしれない。

スーパーで買ってきたおいなりさんと穴子寿司でお昼を食べて、図夢歌舞伎『忠臣蔵』第四回をアーカイブで見る。うーん、今回はなんか私にはイマイチだった。初代白鸚さんの由良之助はさすがだったし、これは図夢歌舞伎ならではなんだけれど。屋体の大道具が狭いスペースに建て込んであるからか、なんか世界が広がっていかないと感じてしまった。カメラの位置も制約があるから、仕方ないのだろうけれど。前半の平右衛門が一力に来て、見立てがあって、お軽に勘平が死んだことをどう伝えよう、というあたりも、筋を説明するためには仕方ないとは思いつつ、うーん。前半カットして、平右衛門とお軽の再会から由良之助の再登場に絞ったほうが良かったような気がする。来週の九段目は、葵太夫さん再登場とのことで、上がってきた台本を読んだという葵太夫さんのTweetを読むと期待できそう。よだいめの女方も久しぶりで見られるし。

『天才 藤井聡太』の続き。

天才 藤井聡太 (文春文庫)

天才 藤井聡太 (文春文庫)

 

 やっぱり、ご縁っていうのはあるんだな。藤井さんと師匠の杉本さんの出会いもそうだし、著者と藤井さんの出会いもまた、ご縁だ。そのご縁を活かせるかどうか。杉本さんは師匠としてと同時に、同じ棋士として藤井さんとのご縁を大事にされている。師匠として人生経験が豊富な大人として藤井さんを導く、守る、という面と藤井さんと将棋を指すことで自分の棋士としての人生に影響を受けていることを率直に認めていらっしゃるところが、とてもすばらしいと思う。

夜は、紀尾井町家話。今回もとても楽しかった! お互いに信頼しあっている”戦友”なんだな、と感じる。そういう繋がりがないと、蘭平物狂をはじめとする危険を伴うような立廻りとかできないよな。そういえば、きおいちょの蘭平物狂の時、八大さん、梯子の先頭を任されてたもんな。あそこは目立つポジションではないけれど、安全の要のポジションであることが想像できて、その時に「あー、八大さん、信頼されてるんだな」と思ったけど。そして咲十郎さんはきおいちょの立廻りといえば、立師としてもカラミとしても欠かせない人。お互いに信頼しているんだろうな、というのがお三方の言葉の端々から伝わってくる。三津五郎さまの蘭平物狂の映像が流れて、うるっとしてしまった。三津五郎さまのことを話してくださったし、みっくんへのきおいちょの思いも伝わってきた。「話し足りないから、このメンバーで来月あたり、またやろうや」と最後にきおいちょから提案が。やったー。是非是非、お願いします!!

今日の東京都での新規感染者は、290人。300は超えなかったけれど、十分危険な数値が続いている。感染経路不明者が半分以上を占めているというし、重症患者も増えているという。歌舞伎座、無事に初日が開きますように…。