照ノ富士の5連勝を確認して、小満んの会へ。

昨夜遅くから降り出した雨が1日降り続いた。気温も上がらず、少し肌寒い一日。

小満んの会@お江戸日本橋亭。「普段の袴」「鋳掛屋松五郎」仲入り「湯屋番」。いきなり小満んさんの出囃子だったのであれ?っと思ったら、寄席が一昨日までお休みで前座さんに会えなかったので、今日は前座さんが頼めなかったそうで「前座に戻ったつもりで、一席」と笑わせる小満んさん、相変わらずチャーミングだ。最近、とっても変な奴の噺になりがちな「普段の袴」なのだけれど、そんなにデフォルメしなくてもおうむ返しの面白さで楽しく笑える噺だというのを思い出させてもらった。若いうちは色々やってみるのも必要だからそれはそれでいいのだけれど、きっと、今の流行の発信源になっていると思われる噺家さんも、あと何年かすると違う運びになっていくんじゃないかな?という気がする。「鋳掛屋松五郎」は、釈ネタで今日は発端の部分を。そういえば芝居で「鋳掛松」いつから出てないんだろう?と俳優協会の上演データベースを調べてみたら、1955年3月歌舞伎座で二代目松緑、三代目左團次、七代目梅幸で両国橋詰から妾宅裏手まで、っていうのしか出てこないんだけど?! 「この続きはまたいつか」っておっしゃってたので、来年にでも聞けるといいなぁ。最後は「湯屋番」。みっちり全部入りで聴けるのって貴重だ。若旦那がお湯屋に向かうときに「からかさ」を歌うんだけど、これがねぇ、いいんだわ。さすが小満んさんだな、という言葉の選び方、若旦那の妄想のほどの良さ。時節柄、かつ、雨ということで少数精鋭?の客席で聞けて、大満足! 小満んさんもお元気でまだまだ色々聞けそう。

小満んの会の前に、NHKの配信サイトでお相撲チェック。昨日の若隆景の勢いだと、今日は大接戦になるんじゃないか?と恐れていたのだけれど、いやぁ、今日も落ち着いてたな、照ノ富士。最後は豪快に若隆景を投げ飛ばして、勝ちっぱなしの5連勝。勝っても表情が変わらないんだよね、照ノ富士。目の前の勝ち負けを超越して、悔いのない土俵を、っていうことに集中しているんだろうな。4大関揃って白星だったのもめでたい。

帰宅して、録画してあった大相撲中継を改めて見る。NHK総合の向正面解説で出演された昨日の君ヶ濱親方、今日の峰崎親方、いいなぁ。今日なんか、正面の芝田山親方が大型力士・大関の視点から、峰崎親方が小兵力士の視点から、と両方の駆け引きについて、技について、心理状態についてのお話が聞けて、とても興味深かった。あと、芝田山さんが入門したとき、峰崎さんはすでに関取だった、ということで先輩後輩の間で継承されてきた教えとかも聞けたし。つい先日まで師匠として部屋を率いていた方や、土俵で相撲をとっていて、今は部屋付き親方として現役関取を間近でみたり、アドバイスしたりしている方のお話って、ほんと興味深いわ。現役時代はあえて喋らないようにしていた方が引退したら実はすごい喋りが上手で面白い!っていうギャップも楽しいしね(最近だと、元横綱稀勢の里の荒磯さんは、自分でも言ってるw)。

今日の東京都での新規感染者は、1010人。超高水準での高止まりが始まっているのか??? 重症者は昨日から2人減って、84人。現場で診療にあたっているドクターやナースの方の体感によると、イギリス株は従来のタイプのウイルスより重症化に至るまでの期間が短いという。だとすると、すぐにまた重症者が増えてくる? 相変わらず、ウレタンマスク・布マスクだけの人が結構いるし、飲食店でノーマスクで大きな声で喋ってる人も、ぽちぽちいるんだよね。なるべくそういう人には近づかないように、気をつけてはいるんだけれど。ウレタンマスクは販売禁止にしてくれないかなぁ? あと、飲食店や劇場、百貨店や公共施設への立ち入り禁止にしてくれないかなぁ? そうでもしないと、意識が変わらない人はいつまで経っても変わらないし、これから夏に向かって暑くなると、涼しさを求めて不織布マスクを嫌がる人も増えてくるのではないかしら? 不織布マスクか医療用のN95、F94マスクじゃないと変異株には対処できない(ヨーロッパでは公共交通機関に乗るときは医療用のN95、F94がマストという地域もすでにある)というのを、もっとマスコミも政府や自治体もアピールしていかないと、ワクチンが行き渡る前にまた第五波、第六波がきちゃうよ…。