2002-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本好きには、楽しめるけれど罪作りかもしれない(2)

一見当たり前のようなことだが、どれもそれなりに難しい。あれもこれもと欲張っても半端な棚しかできなければ、専業で店を構えている古書店には絶対勝てない。かといって、安くすればいいかというと、自分の蔵書を売っている間はいいが、それらが底をつけば…

本好きには、楽しめるけれど罪作りかもしれない(1)

こう暑い夜が続くと、本を読んでいてもなかなか捗らない。こういう夜は、軽いものでも読むのがよかろうということで、北尾トロさんの『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』(風塵社)読了。フリー・ライターである北尾さんが引っ越しを機に、使いやすいよう…

本好きには、楽しめるけれど罪作りかもしれない(1)

こう暑い夜が続くと、本を読んでいてもなかなか捗らない。こういう夜は、軽いものでも読むのがよかろうということで、北尾トロさんの『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』(風塵社)読了。フリー・ライターである北尾さんが引っ越しを機に、使いやすいよう…

本好きには、楽しめるけれど罪作りかもしれない(2)

一見当たり前のようなことだが、どれもそれなりに難しい。あれもこれもと欲張っても半端な棚しかできなければ、専業で店を構えている古書店には絶対勝てない。かといって、安くすればいいかというと、自分の蔵書を売っている間はいいが、それらが底をつけば…

魔術はさささやいていた(2)

<b>「じいちゃんがお前に教えたことは、もう古い技術だ。どんどん時代遅れになっていくことだ。だってそうだろう? じいちゃんはもう、古い人間なんだからな。これからは、鍵だって錠前だって、どんどん新しくなっていく。今のような形の錠前というもの事態、な</b>…

魔術はささやいていた(1)

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=00935358&volno=0000>『魔術はささやく』</A>(新潮文庫)読了。一見、無関係に思われた3つの自殺、事故。その渦に巻き込まれる少年・守が、事件の核心を求めて行動を始めると、奇妙な電話が・・・。

際物ではない超能力者もの

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01181466&volno=0000>『龍は眠る』</A>(新潮文庫)読了。またまた、宮部さんの作品を読んだ。どうも、一度読みだすと癖になってしまうようで、次から次へと入手しては、読み、読んでは入手するという繰り返しが続いている。他にも、読みかけ、近々読みたい本など、…

本日の収穫

いつもの書店で●井上謙<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02198616&volno=0000>『東京文学散歩 明治を見る、歩く(下)』</A>(NHKライブラリー) 以前に、上巻が発売されていて、その下巻が出たので、購入。 今回は、本郷や麹町、根津・千駄木や、青山、渋谷などが取り上げられている。閉店40分前に原宿BOOK OFFへ駆け…

本日の収穫

いつもの書店で●井上謙<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02198616&volno=0000>『東京文学散歩 明治を見る、歩く(下)』</A>(NHKライブラリー) 以前に、上巻が発売されていて、その下巻が出たので、購入。 今回は、本郷や麹町、根津・千駄木や、青山、渋谷などが取り上げられている。閉店40分前に原宿BOOK OFFへ駆け…

際物ではない超能力者もの

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01181466&volno=0000>『龍は眠る』</A>(新潮文庫)読了。またまた、宮部さんの作品を読んだ。どうも、一度読みだすと癖になってしまうようで、次から次へと入手しては、読み、読んでは入手するという繰り返しが続いている。他にも、読みかけ、近々読みたい本など、…

魔術はささやいていた(1)

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=00935358&volno=0000>『魔術はささやく』</A>(新潮文庫)読了。一見、無関係に思われた3つの自殺、事故。その渦に巻き込まれる少年・守が、事件の核心を求めて行動を始めると、奇妙な電話が・・・。

魔術はさささやいていた(2)

<b>「じいちゃんがお前に教えたことは、もう古い技術だ。どんどん時代遅れになっていくことだ。だってそうだろう? じいちゃんはもう、古い人間なんだからな。これからは、鍵だって錠前だって、どんどん新しくなっていく。今のような形の錠前というもの事態、な</b>…

本日の収穫

いつもの書店にて●田中小実昌/大庭萱朗編<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02198184&volno=0000>『田中小実昌コレクション2 旅』</A>(ちくま文庫) コミさんのエッセイ集第2弾。 今度は、旅がテーマの作品を集めたもの。 第一章は国内、第二章は海外をテーマにしたもの。 来月は、映画がテーマの第三巻。●嵐山光三…

人情話の王道(2)

「送り提灯」では、お店のお嬢さんの代わりに丑三つ時に回向院参りをするおりんという幼い女中に毎晩尾いてくる「送り提灯」、お嬢さんに思いを寄せる手代・清助をめぐる心模様と、その願かけの裏に仕組まれた事件が描かれる。「置いてけ堀」では、棒手振り…

人情話の王道(1)

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01210681&volno=0000>『本所深川ふしぎ草紙』</A>(新潮文庫)読了。「片葉の芦」「送り提灯」「置いてけ堀」「落葉なしの椎」「馬鹿囃子」「足洗い屋敷」「消えずの行灯」の全七話。解説の池上冬樹さんによれば、宮部さんがご贔屓にしている、錦糸町駅前の「山田屋…

人に本を薦めるのは難しい。でも、面白い。(2)

後者は、ここ2・3年、吉野さんは友人から薦められた本を積極的に読むことにしているということについて。最初は、薦められた本がとても面白かったので、他のいろいろな人にもお薦めを教えてもらっては読んで、それがまた面白くて、「これは大変だ」とまで…

人に本を薦めるのは難しい。でも、面白い。(1)

吉野朔実さんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02133877&volno=0000>『お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き』</A>(角川文庫)読了。漫画は読まない、といいながら、このところ本がらみの漫画は、結構読んでいる。『お父さんは時代小説が大好き』は、「本の雑誌」に連載されている「吉野朔実劇場」をまとめた…

人に本を薦めるのは難しい。でも、面白い。(1)

吉野朔実さんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02133877&volno=0000>『お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き』</A>(角川文庫)読了。漫画は読まない、といいながら、このところ本がらみの漫画は、結構読んでいる。『お父さんは時代小説が大好き』は、「本の雑誌」に連載されている「吉野朔実劇場」をまとめた…

人に本を薦めるのは難しい。でも、面白い。(2)

後者は、ここ2・3年、吉野さんは友人から薦められた本を積極的に読むことにしているということについて。最初は、薦められた本がとても面白かったので、他のいろいろな人にもお薦めを教えてもらっては読んで、それがまた面白くて、「これは大変だ」とまで…

人情話の王道(1)

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01210681&volno=0000>『本所深川ふしぎ草紙』</A>(新潮文庫)読了。「片葉の芦」「送り提灯」「置いてけ堀」「落葉なしの椎」「馬鹿囃子」「足洗い屋敷」「消えずの行灯」の全七話。解説の池上冬樹さんによれば、宮部さんがご贔屓にしている、錦糸町駅前の「山田屋…

人情話の王道(2)

「送り提灯」では、お店のお嬢さんの代わりに丑三つ時に回向院参りをするおりんという幼い女中に毎晩尾いてくる「送り提灯」、お嬢さんに思いを寄せる手代・清助をめぐる心模様と、その願かけの裏に仕組まれた事件が描かれる。「置いてけ堀」では、棒手振り…

本日の収穫

いつもの書店にて●田中小実昌/大庭萱朗編<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02198184&volno=0000>『田中小実昌コレクション2 旅』</A>(ちくま文庫) コミさんのエッセイ集第2弾。 今度は、旅がテーマの作品を集めたもの。 第一章は国内、第二章は海外をテーマにしたもの。 来月は、映画がテーマの第三巻。●嵐山光三…

台風の夜に、アメドラ

台風だというのに仕事が終わらず、移動中にどしゃぶりとなった。梅雨の最中に台風が本州に接近するのは、非常に珍しいことらしいが、こんな日に早く家に帰れないとは・・・。結局、家に帰りついたのは深夜0時をまわっていた。だが、幸いなことに帰宅できる頃…

台風の夜に、アメドラ

台風だというのに仕事が終わらず、移動中にどしゃぶりとなった。梅雨の最中に台風が本州に接近するのは、非常に珍しいことらしいが、こんな日に早く家に帰れないとは・・・。結局、家に帰りついたのは深夜0時をまわっていた。だが、幸いなことに帰宅できる頃…

「考える人」を求めて(2)

まずはリブロに。ここは、南陀楼綾繁さんもご利用になっているらしいことが、「recoreco」のエッセイで判明した。雑誌売り場をざっと見るも、立ち読みの客が結構多いので、細かくチェックできず、とりあえず久しぶりだからと、新書の棚を見ると『俳句という…

「考える人」を求めて(1)

すっかり新潮社の新雑誌「考える人」が創刊されていたのを忘れていた。さらに、値段も高いし、いわゆるお手軽雑誌でもないし、少しぐらい遅れても買えるだろうとタカを括っていた。いざ、買おうといつもの書店に行ったら、ありそうな棚にも平台にも見当たら…

「考える人」を求めて(1)

すっかり新潮社の新雑誌「考える人」が創刊されていたのを忘れていた。さらに、値段も高いし、いわゆるお手軽雑誌でもないし、少しぐらい遅れても買えるだろうとタカを括っていた。いざ、買おうといつもの書店に行ったら、ありそうな棚にも平台にも見当たら…

「考える人」を求めて(2)

まずはリブロに。ここは、南陀楼綾繁さんもご利用になっているらしいことが、「recoreco」のエッセイで判明した。雑誌売り場をざっと見るも、立ち読みの客が結構多いので、細かくチェックできず、とりあえず久しぶりだからと、新書の棚を見ると『俳句という…

ああ、どれも好きな『堪忍箱』(1)

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02089500&volno=0000>『堪忍箱』</A>(新潮文庫)読了。これは8本の短編から成る、どちらかというと<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01581824&volno=0000>『幻色江戸ごよ…</a>

「せんだんは双葉より芳し」かった(1)

宮部みゆきさんの<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01357087&volno=0000>『かまいたち』</A>(新潮文庫)読了。「かまいたち」「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の4篇を収めた短編集。「迷い鳩」と「騒ぐ刀」が、